開発コンセプトは「胸張れる 軽快 安心モビリティ」

ダイハツは「お客様に寄り添い、暮らしを豊かにする」という企業理念に基づき、すべての人が自由に移動できる社会を目指して、モノづくりとコトづくりの両輪で取り組んでいる。モノづくりでは、軽自動車を中心に最小単位にこだわり、小さなモビリティの可能性を追求。そしてコトづくりでは、クルマを運転されない方などに向け、交通空白地域でのオンデマンド乗合送迎サービスや福祉介護領域における送迎支援サービスの提供など様々な取り組みを行っている。

近年、地方部を中心に、交通機関の減便・廃止や免許返納者の増加が進むなか、近距離移動をサポートするモビリティの必要性が高まっている。このたび発売された『e-SNEAKER』は、日常移動に新たな価値を提案すべく「胸張れる 軽快 安心モビリティ」をコンセプトに開発。自由に外出を楽しみたいアクティブシニアをはじめとした幅広い方々が、ちょっとした近所への買い物や家族・友人とのお出かけ等、歩行領域の“ちょっと先”を気軽に楽しめるモビリティとして誕生した。

『e-SNEAKER』の主な特長は以下のとおり。なお、道路交通法上は“歩行者”と同じ扱いとなるため、免許は不要だ。
●目線が高く、洗練されたスタイリッシュなデザイン
●安心して乗れる大径タイヤと充実のサポート機能
●誰でも運転しやすいシンプル簡単操作と、充電場所を選ばない脱着式軽量リチウムイオンバッテリー
●出かけしたい気持ちを後押しするディーラーオプションも設定
最高速度は1〜6km/hの6段階に調整可能。連続走行距離は12km

ボディサイズは全長1130×全幅645×全高985mmで、歩行領域モビリティとして周辺に圧迫感を与えないスッキリとしたスタイル。また、安全面からも周囲から埋没しない高さを実現している。

乗車時の目線は自転車とほぼ同じ高さになるため、視界が広がり安心・爽快感が得られる。身長や好みに応じて、シートの高さを3段階(700mm/630mm/555mm)に変更可能だ。シートはスタイリッシュでありながら、体をしっかり支えるアームサポート一体型を採用している。
始動は3ステップで簡単だ。
①電源を入れ、キーを差し込み、右に回す
②ブレーキレバーを握る
③ブレーキレバーを離し、アクセルグリップを回して前進する

駆動用モーターはDC24V(250W×2基)で後輪を駆動。インターフェイス内の速度切替スイッチで、最高速度を1~6km/hの6段階に調整可能だ。
四輪と前方バッテリー配置により、安定した走行を実現。タイヤは四輪ともエアータイヤを採用し、サスペンション構造との組み合わせで快適な乗り心地が得られる。さらに、8インチのフロント大径タイヤにより最大7.5cmの段差(助走ありで直角に侵入した場合)や最大10cmの溝の乗り越えが可能だ。

坂道や旋回時では自動的に減速する速度抑制機能を搭載。加えて、傾斜センサーが登坂、降坂、左右の傾斜を検知することで、急な坂道や斜面では、警告メッセージと警報音で知らせる急斜面検知機能を採用。そして後退走行時には、周囲の方に知らせする後退ブザーと、インターフェイス内の状態表示パネルにメッセージを表示。安心して走行できる機能も備わっている。
このほか、手動で車両を動かせるようにシート後方下にブレーキ解除スイッチを設置。スイッチを押しながら、車両を押すことでちょっとした移動も可能だ。
リチウムイオンバッテリーは脱着式で、2.5kgと軽量で持ち運びがしやすい。充電は専用充電器(AC100V)に接続し、家庭用コンセントで、約2.5時間で完了。連続走行距離は12kmだ。
オプションで前後カバーのカラーを変更可能。収納性を高めるアクセアリーも用意
標準仕様のボディカラーは、ブラックを基調にホワイトのフロント&リヤカバーを組み合わせるが、ディーラーオプションで前後カバーを変更できる。カラーは3色を設定。
このほか、収納性とデザイン性を兼ね備えた容量12ℓのバスケットや、杖や傘をしっかり収納できるメッシュ状の杖ホルダーなどがアクセサリーとしてオプション設定されている。
また、ダイハツは『2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)』の未来社会ショーケース事業のひとつである「スマートモビリティ万博・パーソナルモビリティ」に協賛。歩車混合交通システムの実証の観点から、障害物検知機能/接触停止機能などの安全機能を搭載した大阪・関西万博仕様の『e-SNEAKER』を150台提供している。会場での利用した多くの方々から好評を得ている。
●ダイハツ公式サイト「e-SNEAKER」















