エクステリアは、グリルや下部バンパーデザインのアップデート程度に
トヨタが販売する人気商用バン、「PROBOX」(以下プロボックス)が、現行型で二度目となる大幅改良を行う可能性が高いことがわかった。
見た目は派手ではないが、どなたでも一度は街で見かけたことがあるはずのプロボックスは、2002年に誕生した。以降、2014年に初のビッグマイナーチェンジが執行されたが(自動車型式認定制度上はフルモデルチェンジだが、公式にはマイナーチェンジ扱い)、これまで23年間、公式的にフルモデルチェンジが行われていないロングセラーモデルなのだ。

今回の大幅改良だが、エクステリアのデザインは、グリルや下部バンパーデザインのアップデート程度で、基本的に大きな変化はなさそうだ。また、ボディサイズは、全長4245mm、全幅1690mm、全高1525mm、ホイールベース2550mmと慣れ親しんだボディサイズがキャリーオーバーされる。
インテリアでは、最新デジタル端末に対応すべく、USBポートを配置、商用仕様だけにダッシュボードテーブルの使い勝手が向上するほか、トリム類の見直しがなされる。

ハイライトは、トヨタが誇るアドバンスト・ドライバー・アシスタンス・システム(ADAS)、「Toyota Safey Sense 3.0」最新世代の搭載だろう。主な強化ポイントは、高解像度・広角の前方カメラ と、改良されたレーダーセンサーにより、検出範囲が広がり、より正確な認識が可能になることだ。さらに OTA(Over-The-Air)アップデートに対応し、ソフトウェアのアップグレードがディーラー不要で受けられるようになる。
代表的な装備は、歩行者、自転車、オートバイ、他車両、静止物などを検知し、警告アクションや緊急ブレーキを実行、交差点でもより効果的に動作する「プリクラッシュセーフティ」(PCS)、意図しない車線逸脱を検知し、警告。応答しない場合は軽いステアリング操作で車線の中央に戻す支援を行う「レーンディパーチャーアラード」(LDA)+ステアリングアシスト、速度制限、停止、一方通行、横断歩道などの標識を認識し、ディスプレイに表示する「ロードサインアシスト」(RSA)などだ
パワートレインは、エンジン出力74ps、モーター出力61psを発揮する1.5Lハイブリッドのほか、1.3Lガソリンエンジン、1.5Lガソリンエンジンをラインアップ。駆動方式はFFですが、1.5Lガソリンのみ4WDも用意される。
プロボックス改良新型のデビューは、最速で9月上旬と予想される。価格は、最新システム搭載などにより、上昇するが、乗用車モデルとことなり、値上げ幅は5万円から10万円以内になりそうだ。





