大胆なグリルがが期待され、中央のスリーポインテッドスターは点灯式に?
メルセデス・ベンツは現在、「Cクラス」改良新型を開発中だが、その派生ワゴン、「Cクラスステーションワゴン」のプロトタイプを初めて鮮明に捉えた。
現在メルセデスは、新型の全モデルにスリーポインテッドスターをあしらった星型LEDをヘッドライトとテールライトに配置していくと見られていたが、Cクラス・ステーションワゴン改良新型では、まさかの見送りとなる可能性があるかもしれない。

現在、BMWは新型ノイエ・クラッセ「3シリーズ」の2026年デビューに向けて準備を進めており、メルセデスも、自社のラグジュアリーコンパクトモデルであり、ベストセラーでもあるCクラス改良新型を導入することでこの挑戦に応えようとしている。
最大の話題は、中国以外では初となる電気自動車の3シリーズと競合する、初の電気自動車Cクラスの登場だ。しかし、それと同じくらい重要なのは、ステーションワゴンを含む内燃機関モデルのアップデートだろう。

エクステリアでは、ライト、バンパー、グリルに重点が置かれており、フロントヘッドライトユニットには、メルセデスが現在全モデルに採用している星型のLEDデイタイムランニングライト(DRL)が採用されている。しかし、不思議なことに、このワゴンのリアライトには星型のLEDライトが採用されていないようだ。
プロトタイプ車が発売間近まで旧式のライトを装着した状態でテスト走行するのは珍しいことではない。1月に行われたCクラスワゴンのテスト走行でも、星型ライトは採用されていなかった。しかし、ここで奇妙なのは、メルセデスがリアライトをわざわざ隠蔽している点で、それはまるで、その下に何か隠しておきたくないものがあるかのようだ。
フロントとリアの完全な隠蔽が解除されるのはおそらく今年後半か2026年初頭だろう。メルセデスが1980年代までのように、グリルを再び車の特徴として際立たせようとしていることが分かっているため、より大胆なグリルが見られることが予想される。また、サラウンドはボディ同色ではなくなり、中央のスリーポインテッドスターは点灯式になるかもしれない。
インテリアのアップデートには最新のMBUXインフォテインメントシステムが含まれ、運転支援技術も、来年ノイエ・クラッセ3シリーズが販売開始される際に提供される機能に追いつくよう進化すると予想されている。
今回捉えた、AMGライン仕様のCクラスは、フロントフェンダーにEQバッジが付けられているが、完全なEVではありない。EVは全く異なるプラットフォームを採用しているからで、デュアルフィラーフラップが示すように、これはプラグインハイブリッドだ。メルセデスは既に一部の国でCクラスのPHEVモデルを高く評価されているが、米国では販売されておらず、最高出力258psの2.0Lマイルドハイブリッド「C300」のみが販売されている。
一方、欧州仕様の313ps「C300e」プラグインハイブリッドは現在、WLTPモードで106km(66マイル)の航続距離を誇るが、フェイスリフト版では、航続距離がさらに伸びる可能性がある。もしそうなれば、刷新されたCクラスは、従来の内燃機関と完全電動化の間の橋渡し役として、より強力な存在となるだろう。
そして、日本仕様では、マイルドハイブリッドシステム「BSG/ISG」や、プラグインハイブリッドなど全モデル電動化が継承、C200/350eは、最高出力204ps、最大トルク300Nmの高出力・高トルクを発生する1.5/2.0L直4ターボエンジンを搭載する。















