全天候対応に高速安定性を融合
ネクセンタイヤジャパンは、ヨーロッパや北米で先行発売されているオールシーズンタイヤ「N-BLUE 4SEASON 2」を、2025年10月16日より日本市場でも順次発売する。乾燥路から濡れた路面、さらに雪上や凍結路にまで対応する全天候性能に加え、高速域での安定性を高水準で実現したのが特徴だ。発売サイズは16〜19インチの計25サイズが設定され、価格はオープン。従来モデルからスノー性能や耐摩耗性も強化され、一年を通じて安心と走りを楽しみたいユーザーに向けた「アクティブ・オールシーズンタイヤ」と位置づけられている。
「N-BLUE 4SEASON 2」は、夏タイヤと冬タイヤ双方の特性を備えたオールシーズンタイヤであり、同社が掲げる「ヨーロッパの四季を知る」コンセプトを継承する新製品だ。日本市場では依然としてスタッドレスタイヤとサマータイヤの履き替えが主流だが、季節を問わず使えるオールシーズンタイヤの需要は近年高まりを見せている。
特に都市部のユーザーや雪の少ない地域では「履き替え不要」という利便性が支持され、マーケットは着実に拡大している。ネクセンタイヤジャパンは「Smart Choice（スマートチョイス）」を掲げ、日本での認知度向上と販売拡大を目指す。新製品「N-BLUE 4SEASON 2」は、そうした需要に的確に応える戦略的な一手といえるだろう。
ウェット＆スノー路面での安心感、長く続く性能と耐摩耗性
全天候型を名乗るからには、悪天候下での信頼性が求められる。「N-BLUE 4SEASON 2」では、グリップ・レジン・テクノロジーと最適化されたコンパウンド硬度により、路面密着性を高め制動性能を向上させた。アングルを付けた波型パターンと超薄型カーフにより、ウェットおよびスノー路面で高い効果を発揮する。さらに、ショルダーブロックに施されたギザギザ加工が雪上で確実な駆動力を発生させ、スノートラクション性能を強化。センターブロックのチャンファー加工による剛性アップで直進安定性も改善されており、雨や雪でも落ち着いた走行フィールを提供する。
タイヤ性能の持続性も重視されている。摩耗が進むと内部に隠されたジグザグブロックが現れ、摩耗後も雪上グリップを維持できる設計を採用。さらに、従来品に比べて耐摩耗性を大幅に改善しており、長期間にわたって安定した性能を発揮するロングライフ設計が特徴だ。
「N-BLUE 4SEASON 2」は、すでに欧州市場で高い評価を受けている。ドイツの大手自動車雑誌『Auto Bild（オートビルド）』からは、タイヤの生産・使用における安全性や環境配慮が認められ、「Green tire 2023」を受賞。環境性能と安全性の両立がグローバルに評価されており、日本市場においても注目度が高まることは間違いない。
日本での発売サイズと展開、計25サイズを順次導入
日本市場では、16インチから19インチまでの計25サイズが順次導入される。発売開始は2025年10月16日で、一部サイズについては2026年導入予定となる。SUVやセダン、ミニバンまで幅広い車種に対応可能で、オールシーズンタイヤ需要の高まりに応える布陣だ。価格はオープン設定とされ、実勢価格については販売店での展開に委ねられる。
「N-BLUE 4SEASON 2」は、オールシーズンタイヤに求められる全天候対応力と、ドライバーが安心して高速走行できる安定性を兼ね備えたモデルである。雪の多い地域ではスタッドレスが依然として必要不可欠だが、都市部や積雪が限定的な地域に暮らすユーザーにとっては、利便性と安全性を両立する有力な選択肢となるだろう。国際的に高く評価された性能を背景に、日本市場でどのような存在感を示すか注目される。
