車高アップで乗降性大幅向上 車名を体現する柔軟な乗り味

レガシィツーリングワゴンからアウトバックが生まれたように、レヴォーグの車高を高めてクロスオーバーSUV化したのが、レヴォーグレイバックだ。ただしアウトバックがオフロードテイストだったのに対し、レイバックは都会派を標榜する。

エクステリア

レヴォーグ比で最低地上高は55 ㎜ほど高くなっているが、リヤバンパーのエアアウトレットによりスポーツワゴンの血筋を表現。18インチアルミホイールとオールシーズンタイヤを標準装備する。最小回転半径は5.4m。

ボディシェルはレヴォーグのものをそのまま使い、全高を70㎜アップ。最低地上高を55㎜高くして200㎜を確保したほか、大径化したタイヤがフルバンプした際のボディとのクリアランスを確保するため、サスペンションクロスメンバーにスペーサーを挟んでいる。

インストルメントパネル

特徴的なボンネット上のエアインテークはノーズ位置の把握しやすさにつながるデザイン。本革巻きステアリングやパドルシフトなどがスポーティなドライビングを想起させる。インパネ中央の11.6インチ縦型ディスプレイも標準装備だ。

これによって乗員の着座位置も高くなっており、レヴォーグでは乗り込む際に少ししゃがみ込む姿勢になったが、レイバックでは膝を曲げる量が減少。乗り降りする際の足腰への負担は小さくなっている。

居住性

搭載されるエンジンは、スバル最新のCB18型。1.8ℓの排気量をターボで過給し、最大トルクは3.0ℓ自然吸気並みの300Nm。一方で、低負荷域ではリーンバーンで燃費を稼ぐ二刀流エンジンだ。トランスミッションはスバル独自のチェーン式CVT〝リニアトロニック〞。パドルシフトで8段階の擬似的ステップ変速もできる。

うれしい装備

スマートキーを持ったまま、リヤゲート中央の六連星エンブレムに腕や肘などを近づけるとテールゲートが電動で開く便利な機能を標準装備。
月間販売台数      573台 (24年9月~25年2月平均値)
現行型発表    23年10月 (一部改良 24年12月)
WLTCモード燃費  13.6㎞/ℓ

ラゲッジルーム

乗り味はレヴォーグとは対照的に、サスペンションストロークを活かしたしなやかさがもち味。車名の由来である〝レイドバック(ゆったりした)〞を体現しながら、スバル車らしい走りの楽しさももち合わせる。大陸横断的なリラックス感が好感触な一台だ。

※本稿は、モーターファン別冊 ニューモデル速報 統括シリーズ Vol.167「2025-2026年 国産&輸入SUVのすべて」の再構成です。

「2025-2026年 国産&輸入SUVのすべて」モーターファン別冊 統括シリーズVol.167|最強のクルマバイヤーズガイド【モーターファン別冊 ニューモデル速報】公式サイト

モーターファン別冊 統括シリーズ Vol.167「2025-2026年 国産&輸入SUVのすべて」/2025年4月18日発売。

http://motorfan-newmodel.com/integration/167/