ミッドシップのMR2スパイダーをKスワップ!

アメリカでは「MR2スパイダー」として販売されたMR-S。当時2年落ちで購入した2000年式を所有し続けているオーナーが取り組んだのが、ホンダのK20A型直列4気筒へのエンジンスワップだ。日本仕様のインテグラタイプRに載っていたエンジンと6速MTを手に入れ、ミッドシップのエンジンルームに搭載。クスコのストラットバーやスタビライザー、アンダーブレースなども装着して、ボディ剛性を高めている。

サスペンションはFortune Auto(フォーチューンオート)の車高調を備え、ホイールは小径のラインナップを得意とする949 Racingの6ULというモデルを装着。サイズは15インチで、フロントが8.0J、リヤが9.0Jだ。

ターボとエアサスでルックスもパフォーマンスもアップ

こちらのMR2スパイダーは、1ZZ-FE型直4エンジンをギャレットのタービンを使った市販のターボキットでターボ化。ボンネットやエンジンフード、バルブカバーなどはカーボン製を使用して、ドレスアップ効果も高めている。

さらにエアサスペンションも装備し、フロントのラゲッジスペースにエアタンクとコンプレッサーをインストール。前後のサスペンションタワーにTRDのブレースが装着されている。ホイールはボルクレーシングTE37ソニックの16インチ。

第五世代の3S-GTEに水冷式インタークーラーをドッキング

アメリカでも販売されていた二代目MR2。3S-GTEを搭載する2.0Lターボモデルは、日本仕様の場合は前期型が225ps、後期型が245psであるのに対して、北米仕様は203psと少しおとなしいスペックだった。

そこでこちらの車両のオーナーは、同じ3S-GTEでもST246型カルディナGT-FOURに搭載されていた260ps仕様へと換装。3S-GTEとしては第五世代にあたり(※第四世代のマイチェン版なので4.5世代とも呼ばれる)、圧縮比は9.0:1と歴代で最もハイコンプレッションな仕様をフルコン制御で手懐けた。熱がこもりやすいため、吸気温対策として水冷式インタークーラーも導入。

Aピラー埋め込みのブースト計やハイブリッドレーシングのショートシフターなども備わり、サーキットスペックを実現させている。

AW11にもいたぞ!第五世代3S-GTEスワップ

初代MR2もアメリカでマニアックなファンが多い人気車種。こちらの車両のオーナーは“Hu5tler Carbon(ハスラーカーボン)”という名義でAW11専用のカーボンパネルを製作しており、オークグリーンでペイントされているためわかりにくいが、このMR2もドアやフェンダー、エンジンフードなどなど、ほとんどの外板がカーボンで作られている。

エンジンは先述のSW20と同様、第五世代の3S-GTE型へと換装し、水冷式インタークーラーも導入。最高出力は318ps出ているそうだ。シートトリムやドアの内張など、内装もおしゃれにフルカスタムされ、ホイールはワークのEQUIP 40を装着。

ポン付けスーチャーキットで50%増しのパワーを獲得

2013年に新車で購入したサイオンFR-Sをデイリードライバーとして使いつつ、カスタマイズも楽しんでいるというオーナー。大型のフロントディフューザーのほか、ingsのフロントフェンダー、VOLTEXのGTウイング、CLEIBのリヤディフューザーなどで、自分好みのエアロフォルムを実現。

FA20にはジャクソンレーシングがキット化しているC30スーパーチャージャーシステムを装着。ECU-TEKによるECU書き換えも行われており、最高出力50%アップを実現させている。

GRカローラをWRCマシン風にカスタマイズ

にわかにWRCへの復帰が注目されているアメリカゆえなのか、GRカローラをベースにラリーを意識したカスタマイズも登場。

アイバッハのリフトキットで車高をアップし、ホイールはかつてケン・ブロックとのコラボで知られたfifteen52(フィフティーン・フィフティツー)のターボマックを装着する。

ボンネットはSeibon(セイボン)のカーボン製だ。LEDのバーがマウントされているルーフラック、Hellaの四連ライト、センター出しのカスタムエキゾーストなどは、すべてオーナーの自作!

ミニバンだってスーパーチャージャーでマッスルカーに!

ミニバンのシエナにもパフォーマンス系のチューンドを発見! 3.5L V6の2GR-FEにTVS1900スーパーチャージャーキットを搭載し、ディファレンシャルにはレースなどでファイナルギアの変更を容易に行えるクイックチェンジを使用。

ホイールもドラッグレースで有名なWELD(ウェルド)の鍛造で、タイヤもミッキートンプソンのストリート用を組み合わせている。ハイパワー化した重量級ミニバンを止めるためにブレーキもしっかりと強化。フロント6ポットキャリパーと355mmローター、リヤ4ポットキャリパーと355mmローターのブレンボ製ブレーキキットが装備されている。

PHOTO:Akio HIRANO/TEXT:Hideo KOBAYASHI

「歴代トヨタ車の魔改造チューンド大乱舞」トヨタフェスト2025独占取材[Part.2]

例年、アメリカのカリフォルニア州で開催されている“ALL TOYOTAFEST”。文字通り、新旧オールジャンルのトヨタ車が集まる一大イベントで、最新のチューニング&カスタマイズを施した車両も数多く参加している。29回目を数えた2025年のイベントで捕獲した、個性豊かなチューンドを3回に渡ってレポート!

「アメリカではGRスープラのカスタムが大流行中!?」トヨタフェスト2025独占取材[Part.1]

例年、アメリカのカリフォルニア州で開催されている“ALL TOYOTAFEST”。文字通り、新旧オールジャンルのトヨタ車が集まる一大イベントで、最新のチューニング&カスタマイズを施した車両も数多く参加している。29回目を数えた2025年のイベントで捕獲した、個性豊かなチューンドを3回に渡ってレポート!