ディーゼルの加速力は好印象 低燃費かつ柔軟な乗り味も◎

ラージモデル商品群の日本における第二弾商品となるCX-80。3列シートを備え、新たにフラッグシップモデルともなった。

エクステリア

スピード感や躍動感よりも豊かさや優雅さを重視したデザインを採用。「Premium Sports」系はブラックメタリックの20インチアルミホイールを標準装備する。最小回転半径は5.8m。

第一弾商品のCX-60とハードウエアの多くを共有していてラインナップは3.3ℓ直列6気筒ディーゼルの「XD」、それに48V MHEVを組み合わせた「XD-HYBRID」、2.5ℓ直列4気筒+強力モーターのPHEVと基本は3種類。装備や仕様が豊富に用意され、全18グレードとなる。

インストルメントパネル

サイドルーバーがドアトリムに食い込むほど、豊かでワイドなインパネ。12.3インチもしくは10.25インチのセンターディスプレイを備え、通信機能にも対応する。マツダオンラインナビ用SDカードは販売店オプションとして設定。

ディーゼルエンジンは大排気量だけあって力強い。最大トルクは「XD」で500Nm、「XD-HYBRID」は550Nm にモーターのアシストも加わるので、2tオーバーの車両重量でも軽々と加速させる。MHEVは走行中にも頻繁にエンジンを停止して燃料消費を抑えることもあってWLTCモード燃費は最良値で19.2㎞/ℓと超優秀だ。

乗降性

CX-60の初期モデルは乗り心地に課題があったが約2年間にわたって改良が進められ、CX-80にはそのノウハウが注ぎ込まれた。低速域での硬さは見事に払拭され、乗り心地は全般的にソフトタッチでマツダ車としては大らかな方だ。路面からの入力が大きいと上下動が残りがちという癖は残っているものの、不快に感じるほどではない。

うれしい装備

「L Package」系を除く6人乗りは2列目にアームレスト付きコンソールを装備。カップホルダーやシートベンチレーションも標準装備となる。
月間販売台数      1481台(24年9月~25年2月平均値)
現行型発表       24年10月
WLTCモード燃費     19.2 ㎞/ℓ先進安全装備※「XD-HYBRID Exclusive」系の6人乗り 

ラゲッジルーム

ボディは大きいがFRベースだけあって前輪の切れ角は大きく、最小回転半径は5.8mとそれほど大きくはなく、カメラ類も充実しているので取り回しは想像するよりも楽。駐車場のスペースが確保されているのなら問題はないだろう。

※本稿は、モーターファン別冊 ニューモデル速報 統括シリーズ Vol.167「2025-2026年 国産&輸入SUVのすべて」の再構成です。

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