ちょうどいいサイズ感が好評 走りと乗り心地の良さも絶妙

CX-5はマツダの世界販売における最量販車種となっていて、2024年は「販売されたマツダ車のうち4台に1台がCX-5」という状況だった。その人気の理由はどこにあるのか? ひとことで言えば「ちょうどいい」ことだ。

エクステリア

色褪せないデザインと扱いやすいサイズ感がロングセラーの秘訣。撮影車の「XDField Journey」はオールシーズンタイヤを備えるなど、外観や装備でグレードごとの個性を際立たせている。最小回転半径は5.5m。

まず大きさ。日本でも国外でも「大き過ぎず運転しやすいサイズ」であり、パッケージングのバランスが良い。正直なところ後席はそれほど広くないけれど大人が快適に座れるし、荷室だって余裕を感じられる。「コンパクトSUVでは物足りないけれど、大き過ぎるクルマはイヤ」という人にちょうどいい。

インストルメントパネル

運転席のパーソナル感と助手席の広がり感を両立したデザイン手法は、後に続いた他のモデルにも継承。10.25インチ(一部グレードを除く)のワイドディスプレイと専用コントローラーを組み合わせたインターフェースもお馴染みだ。

そして価格。約280万円からという価格帯はこのクラスとしては手が届きやすいし、マツダのラインナップでみても「CX-30の最安仕様に約15万円をプラスすれば買える」というのはお買い得過ぎる。

居住性

走りはやや硬めの味付けだが、キビキビとした走りと乗り心地のバランスが好印象。乗り心地を求めるなら、足の設定が違う「フィールドジャーニー」を選ぶのも手だ。エンジンはガソリンでも不足はないが、加速も燃費もディーゼルが勝る。

うれしい装備

月間販売台数       2025台 (24年9月~25年2月平均値)
現行型発表        16年12月( グレード追加 24年11月)
WLTCモード燃費      17.4 ㎞/ℓ※「XD」系のFF車

ラゲッジルーム

何を隠そう、本来であればCX-5は日本では後進のCX-60、北米ではCX-50に道を譲る予定だった。しかしそうならなかったのは、〝60〞や〝50〞が登場した後も、マツダの想定以上に〝5〞が売れ続けたからだ。その結果、本来は予定されていなかったモデルチェンジが確定した。そう遠くないうちに〝次期型〞が登場するであろう。

※本稿は、モーターファン別冊 ニューモデル速報 統括シリーズ Vol.167「2025-2026年 国産&輸入SUVのすべて」の再構成です。

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