これが40年近く前のクルマって信じられる!?

若きオーナーが目指したのは超美麗な当時スタイル!

この1984年式トヨタセリカXX 2000GTブラックリミテッド(GA61)は、“トラスト”が展開しているワンオフパーツ製作サービス「グレッディファクトリー」を多くの人に知ってもらうためのインフルエンサー的存在だ。

東京オートサロンに向けてベース車を選定していたところ、ちょうどGA61オーナーの小沢さんからトラストにワンオフマフラー製作の依頼があり、コラボレーションが実現したのである。

小沢さんがベース車を購入したのは2020年。80年代スポーツモデルの角張ったデザインとリトラクタブルヘッドライトが好きで、Z31型フェアレディZやスタリオンと悩んでセリカXXを選んだという。

ベース車はオールペイント済みのフルノーマル状態。購入後にエンジンとミッションのオーバーホールを行ない、穴の空いていたマフラーの補修を…と、インターネットで調べていたところグレッディファクトリーの活動を知り、作業を依頼することになった。

2021年12月にトラストに入庫してから、約1年を費やして完成したのが現在の仕様。2.0Lの自然吸気DOHC6気筒1G-Gエンジンが搭載されているエンジンルームは、グレッディファクトリーの手により美しくリメイクされた。

グレッディファクトリーでワンオフ製作されたのは、まずエアインクスが装着されたインテークシステムとディバージョンプレートと呼ばれるラジエターの遮熱プレート。

ステンレス製のタコ足は性能面はもちろん、迫力の見た目でエンジンルームのインパクトアップ効果も抜群。42.7φのステンレスパイプによる6-2レイアウトとなっている。

エキゾーストマフラーもグレッディファクトリーの自信作。タコ足と接続する2-1サポートからデュアル仕様のテールエンドまで含むフルエキゾーストで、メインパイプは60φ。触媒は装着されていた純正品にリフレッシュ加工を施し、劣化していた遮熱板はワンオフ製作している。

ここまででも当初の予定を上回る作業内容となっているが、グレッディファクトリーと小沢さんの相談の結果、エクステリアにも着手することに。本来なら本物のGRACERエアロキットを装着したかったが、さすがにトラストにも在庫は無かったため、レプリカベースにフィッティングをグレッディファクトリーが担当。ちなみにセンター部にもステーがあるリヤウイングは、レアな当時物の純正オプション品だ。

デジタルメーターが懐かしいインテリアは、コンクールコンディションと呼べるほどの美しさ。ストック状態をキープしつつ、GReddyのステアリングとシフトノブ、シートベルトカバーを装着して個性を演出している。

その他、据え置き型のリヤスピーカーやナポレオンミラーなど、当時流行したカスタムパーツを大量投入。左右非対称のHIRO V1ホイール(15インチ)も小沢さんの拘りのチョイスだ。

今後もグレッディファクトリーのアドバイスを受けながら、6連スロットル化やインテリアのカスタムを検討中。令和に復活したGRACERセリカのさらなる進化に期待したい。

●問い合わせ:トラスト TEL:0479-77-3000

「原点は“よろしくメカドック”」450馬力のセリカXXと歩む熱きチューニングカーライフ!!

『よろしくメカドック』に憧れて手に入れたセリカXXと、気づけば四半世紀。1JZ-GTEスワップに始まり、GT3037Sシングルターボで450馬力仕様へ進化を遂げた相棒は、ゼロヨンも峠も知り尽くした“生涯の一台”。壊れても直し、絶版パーツを探し回り、オリジナルの輝きを保ちながら走り続ける姿には、オーナーの揺るぎない情熱が刻まれている。

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