1980〜90年代の日本車約10台を「当時の最新技術」「独自のデザイン」「小さな高性能」の3つのテーマに分けて紹介

JDMとは「Japan Domestic Market」の略で日本国内市場のことだがが、現在ではアメリカやイギリスを中心に日本車をカスタマイズしたり、日本国内専用車を輸入して楽しむ日本車文化のことをJDMと呼んでいる。
1980〜90年代、日本の自動車メーカーは世界トップの技術をクルマに載せることに挑戦し、電子制御、高性能エンジンなど、革新的な技術を次々と実用化していった。これらの技術は、現在の自動車開発にも大きな影響を与えている。また、デザインの面でも、空力性能や視認性、安全性を考慮した機能美を追求したデザイン、シンプルでありながら個性を持つスタイリングは、今なお多くのファンを魅了している。しかし、当時は海外で欧州車ほどの評価を得られず、技術者たちは悔しい思いをしてきた。
それから数十年を経て、当時の日本車が持つ高い技術力、洗練されたデザイン、そして信頼性が再評価され、世界中の自動車ファンから注目を集めている。
今回の企画展では、多くのファンを魅了し続けている1980〜90年代の日本車約10台を「当時の最新技術」「独自のデザイン」「小さな高性能」の3つのテーマに分けて紹介。

展示車両は日本車の魅力をより伝えるべく、同館所蔵のものに加え、国内自動車メーカー7社と日本自動車博物館の協力を得て、特別に提供された。この展示を通して、日本のクルマが持つ独自の価値、またクルマは日本が世界に誇れる文化になるという日本車メーカーの想いを、この機会にぜひ感じてみてはいかがだろう。
🔳企画展「What’s JDM?-世界が熱中する’80-’90年代の日本車-」
●会期:2025年10月3日(金)~2026年4月5日(日)
●場所:トヨタ博物館 文化館2階 企画展示室
●展示車両
【ゾーン1:当時の最新技術】
・ダイハツ・シャレード デトマソ(1984年)※1/12まで展示
・トヨタ・スプリンター トレノ(1986年)
・ニッサン・スカイラインGT-R (1989年)
・アンフィニ RX-7(マツダ/1991年)※1/6-13は展示しない
・スバル・インプレッサ WRX STi(1994年)
・三菱ランサーエボリューションⅥ トミー・マキネン エディション(2000年)
・ホンダ・インテグラ・タイプR(1998年)※1/12まで展示
・ホンダ・シビック・タイプR(1996年)※1/14から展示
【ゾーン2:独自のデザイン】
・ニッサンPAOキャンバストップ(1989年)
・ニッサン・フィガロ(1991年)※1/14から展示
【ゾーン3:小さな高性能】
・ダイハツ・ミラTR-XX(1987年)※1/12まで展示
・スズキ・セルボ モード(1990年)※1/12まで展示
・ホンダ・ビート(1991年)※1/14から展示
・オートザム AZ-1(マツダ/1993年)※1/14から展示
・スズキ・カプチーノ(1995年)※1/14から展示
※期間中、展示車両は入れ替えが行われる予定。詳細は公式ウェブサイトにてご確認ください。



