T2では、2027年からのレベル4※2自動運転トラックによる幹線輸送の開始を目指して、2025年7月より、レベル2※3自動運転トラックによる商用運行が推進されており、本実証でも同様にレベル2自動運転で、東レ千葉工場から関西の物流拠点である澁澤倉庫 茨木営業所までの区間で、東レ製品のABS樹脂「トヨラック」が輸送される。
さらに、本実証では、T2が石油業界7社と合意したカーボンニュートラル燃料(以下「CN燃料」)の利用拡大を目指す枠組み※4が活用され、低炭素燃料である、軽油にバイオディーゼル燃料を5%未満混ぜた「B5軽油」を宇佐美鉱油および三和エナジーから、廃食油や廃動植物油脂を主な原料とし、CO₂排出量を実質100%削減可能な次世代の軽油代替燃料として期待される「リニューアブルディーゼル燃料」を伊藤忠エネクスから供給される。
この取り組みは、東京都による「GX関連産業創出へ向けた早期社会実装化支援事業」に採択され、T2が東京都から支援を受けながら、2025年より上記の燃料を試験的に使用し、給油オペレーションの改善活動につなげられる。

実証概要
- 期間:2025年9月16日から2026年4月までの計4回
- 場所:東レ 千葉工場(千葉県)から澁澤倉庫株式会社茨木営業所(大阪府)までの高速道路上の一部区間
(東名高速道路・綾瀬スマートIC~新名神高速道路・茨木千提寺IC) - 役割:東レ 積載貨物の提供
T2 全体マネジメント、実証用車両の提供 - 積載:東レ製品 ABS樹脂トヨラック®
- 検証内容:すべての実証はドライバーが乗車し、レベル2相当で実施
① 貨物を積載した幹線輸送における自動運転の走行ルートおよび走行リードタイム検証
② 想定したオペレーションパターンの有効性検証
③ 低炭素燃料を用いた輸送の有効性検証

【注釈】
- 工場で生産された商品を全国の配送拠点に主要な輸送ネットワークを通じて効率的に運ぶこと
- 特定の走行環境条件を満たす限定された領域において、自動運行装置が運転操作の全部を代替する状態
- ドライバーの監視のもとに行われる特定条件下での高機能自動運転
- T2が、出光興産、伊藤忠エネクス、宇佐美鉱油、三和エナジー、ENEOS、ENEOSウイングおよび太陽石油と、CN燃料の利用を拡大すべく、燃料の試験利用を通じた給油オペレーションの改善活動など、相互に協力していくことで合意した枠組み