このクルマは、モータースポーツやサーキット評価の現場で浮上した課題ひとつひとつに向き合い、プロドライバーとともに目標とする性能に妥協を許さず開発した、GRヤリス「Aero performance package」を、RZ“High performance”とRCに設定したものだ。


【装備内容】
1.ダクト付きアルミフード
全日本ラリー選手権参戦車に於いて先行で開発し、GRMNヤリスに採用したカーボン製フードと同形状のダクト付きアルミフードを設定。
高速走行中、エンジンルーム内の熱をダクトから放出し、冷却効果を高める。

2.フロントリップスポイラー
スーパー耐久シリーズで学んだ高次元の空力バランスを実現すべく、フロントリフトの発生を抑え、フロントの接地感と空力バランスを高め、車両のトータルリフトバランスを向上させた。
当初予定していないパーツだったようだが、プロドライバーの大嶋選手からのフィードバックを受け、より高次元のバランスをめざし、最終的に追加採用するに至ったという。

3.フェンダーダクト
ホイールハウス内に溜まる空気を後方に放出させることで、ノーズダイブ時のステアリングフィールや、コーナー入口での操縦安定性を向上させる。

4.燃料タンクアンダーカバー
スーパー耐久シリーズ参戦車両の安全燃料タンクの株をフラット形状にするアイデアを採用。
ボディ下部の空気の流れを最適化し、空力性能を向上させる。

5.可変式リヤウイング
高速域での操縦安定性に寄与し、また、ブレーキング時のスネーキング現象(車体が左右に揺れる不安定な動き)を抑制する。
可変式のため、サーキットなど、走行シーンに応じてウイングの角度を変え、走りを楽しむことができる。

6.リヤバンパーダクト
リヤバンパーに於けるパラシュート効果(車両前方からの走行風をリヤバンパーが受け止めることで空気の滞留を招き、抵抗となる現象)を抑制し、Cd値を低減する。
過酷なレース条件下であるスーパー耐久シリーズの現場で空力不可によってリヤバンパーが外れたことを機に、モータースポーツ特有の厳しい環境に対応すべく開発された。

【車両本体価格】
“Aero performance package”が設定される2機種それぞれに8ATと6MTが用意されるので、計4種の価格設定となる。
●RZ“High performance”+Aero performance package
547万5000円(6MT)
582万2500円(GR-DAT(8AT・4WD))
●RC+Aero performance package
405万5000円(8MT)
440万5000円(GR-DAT(8AT・4WD))
なお、愛知県名古屋市にあるミッドランドスクエアのトヨタ自動車ショールームに於いて、GRヤリス「Aero performance package」を9月9日より展示中だ。
近隣の方は行ってみるといい。
詳細な展示期間や展示場所については、下記サイトを参照のこと。


トヨタ自動車ショールーム | TOYOTA