動力性能に優れたディーゼル 舗装路での走行安定性も抜群

〝250〞は〝プラド〞の後継モデルだが、従来のプラドは「200(300の前身)とサイズ違いの高級志向」だったのに対し、250は質実剛健としてランドクルーザーの原点回帰を狙ったキャラ変を実施。名前が変わった背景もそこにある。

エクステリア

原点回帰を図ったデザインは、伝統とモダンを巧みに融合。“First Edition”系に備わった丸目ライトは「VX」にアクセサリーとして設定され、標準では角型ライトを採用する。最小回転半径は6.0m。

シンプルで道具感を主張する250の内外装のデザインも、そんな狙いを考えれば納得だ。質実剛健のキャラクターをよく表している。見せびらかすかのように磨き上げるよりも、ちょっとキズ付いたくらいが似合いそうなギア感がタフな印象。こういうのをサラッとカジュアルに乗るSUVライフも楽しそうだ。

インストルメントパネル

メータークラスターやドアのベルトラインを低く設定して、良好な視界を確保している。コネクティッドナビ対応ディスプレイオーディオは全車に標準装備されるが、画面サイズやオーディオの仕様などはグレード別に異なる。

中身もプラド時代に比べて大きく変わった部分がある。骨格となるラダーフレームだ。プラド時代は200よりひとまわり小さなタイプを使っていたが、250は300と同じフレームを採用。それを受けて車体サイズも大型化した。プラドでは単純に〝上下〞だったワゴン系(300や200)との関係が、250では〝方向性の違い〞に変わったと捉えるとわかりやすいだろう。

居住性

一方で300との違いはエンジン。6気筒を積む300に対して250は全車とも4気筒でひとまわり小さい。また走りの味付けも極悪路に対応する300に比べると若干ではあるが舗装路寄り。舗装路での走行安定性は250の方が優れている。

うれしい装備

「ZX」と「VX」はバックドアのウインドウ部のみを開閉できるガラスハッチを装備。後方のスペースが狭いとき、楽に荷物を出し入れできる。
月間販売台数    6350台 (24年9月~25年2月平均値)
現行型発表     24年4月
WLTCモード燃費   11.0㎞/ℓ ※2.8ℓディーゼル車 

ラゲッジルーム

ガソリンとディーゼルが選べるエンジンは、価格の安さでは前者だが、オススメは燃費でも動力性能でも勝る後者だ。余談だが、追ってハイブリッドも国内投入されるという。

※本稿は、モーターファン別冊 ニューモデル速報 統括シリーズ Vol.167「2025-2026年 国産&輸入SUVのすべて」の再構成です。

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