GTIの最高出力は223psか。さらにパワーアップした「R」が登場するという噂も!

フォルクスワーゲンが電気自動車の命名戦略を見直していることは以前から知られていたが、詳細はこれまで明らかにされていなかった。このたびVWは、「ID.2 allコンセプト」の量産モデルを「ID. Polo(ポロ)」と命名することを発表。最もスポーティなバージョンには「GTI」バッジが付けられることも明らかとしたが、これはVWの電動モデルとしては初となる。

VWブランドのCEOであるトーマス・シェーファーは、「私たちのモデル名は人々の心にしっかりと刻まれています。それらは、強力なブランド、そして品質、時代を超越したデザイン、そしてあらゆる人々のためのテクノロジーといったボディ特性を象徴しています。だからこそ、私たちは広く知られた名前を未来へと引き継いでいくのです。ID. Poloはその始まりに過ぎません。」と語っている。
このアプローチは、VWが将来のEVにおいて、従来のモデル名に「ID」というプレフィックスを融合させることを意味する。将来的には「ID. ティグアン」といったモデルが登場する可能性もあるかもしれない。この変化を強調するため、同社はミュンヘンで開催されるIAAモビリティモーターショーにおいて、標準モデルのID. ポロとID. ポロGTIのカモフラージュバージョンを展示した。
そのプロトタイプを見ると、VWならではの控えめな印象を受けるが、GTIバージョンは、より大きく精巧なデザインのホイール、わずかにフレアしたアーチ、専用バンパー、フロントディフューザー、そしてテールゲートのスプリットスポイラーによって、エッジを際立たせている。GTIにふさわしい、低いスタンスも魅力だろう。
VWのセールス&マーケティング担当取締役、マーティン・サンダー氏は、「私たちは、最も強力なブランドのひとつであるGTIを電動化の世界にも投入します。ID. GTIコンセプトモデルは、ID. ポロGTIとして発売され、卓越したダイナミクスと、豊かなドライビングプレジャーを提供します」と力強く話した。
量産型ID.Poloは、電動専用のMEBエントリープラットフォームを採用している。全長4053mm(159.5インチ)、全幅1816mm(71.5インチ)、全高1530mm(60.2インチ)で、アルピーヌA290よりわずかに大きいサイズだ。全バージョンとも、前輪を駆動するシングルモーターを搭載する予定で、GTIの最高出力は223psと予想されている。さらに近い将来、よりパワーアップしたクラブスポーツバージョンや、「R」が登場するという噂もあるが、それがもし実現すれば、最高出力は400ps超えと予想される。


























