AMGは2基の電気モーターを搭載した完全電気自動車のCLAを開発し、最大約550psを発揮

メルセデス・ベンツは、人気4ドアサルーンのCLA新型にシューティングブレークを復活させたが、AMGバージョンが復活するとは予想外だった。

メルセデス AMG CLA シューティングブレーク プロトタイプ スパイショット

今回、AMGのテストドライバーは、プロトタイプを限界まで追い込んだようだ。このタイヤを見て欲しい。ミシュラン「パイロットスポーツカップ2 R」の頑丈なタイヤが削られているのだが、スパイカメラマンによると、わずか数周で削り取られたとのことだ。

メルセデス AMG CLA シューティングブレーク プロトタイプ スパイショット

メルセデスAMG CLAの標準バージョンは、すでに超高速テストを行なっているところを目撃されている。AMGは例年通り、ふたつのバージョンを用意すると予想されているが、現行のCLA 35は最高出力302psで、同じ2.0L4気筒エンジンを搭載し、最高出力382psまたは420psのCLA 45も存在する。

最新情報によると、AMGはふたつの電気モーターを搭載した完全電気自動車のCLAを開発し、最大約550psを発揮するとのことだが、これがそのモデルかどうかは完全には断言できない。

だが、ホイールやブレーキ、そしてカモフラージュされているとはいえフロントバンパーからも、このプロトタイプがAMGであることは間違いないほか、アクティブリヤウィングが標準のCLAモデルに搭載されるとは考えられない。

メルセデス AMG CLA シューティングブレーク プロトタイプ スパイショット

より高速なAMGモデルは通常、クロスドリルドブレーキディスクを備えており、35モデルはソリッドディスクを採用している。摩擦ブレーキが通常それほど重要ではない電気自動車バージョンでも、これは当てはまる。つまり、このプロトタイプはAMGモデルだが、究極のAMG CLAシューティングブレークではないかもしれないということだ。

ただし、ドイツで電気自動車とPHEVのプロトタイプに貼られている黄色の電圧注意のステッカーが貼られており、給油口は助手席側にひとつしかなく、ポットがひとつで黄色のステッカーが貼られているのは、それが充電口であり、給油ノズル用のスペースではないことを意味するほか、排気管もない。つまり、これが完全なEVであることは濃厚だ。

AMGの電気自動車モデルは、標準的なCLA電気自動車モデルと同じ85kWhのバッテリーパックを搭載する可能性が高く、それらのモデルでは、WLTP推定航続距離は最大492マイル(約791km)だ。この車はそれより短いと思われるが、400マイル(約645km)を超える可能性がありそうだ。

CLA AMGバージョンのワールドプレミアは、2026年以降と予想される。