走りの楽しさと快適さを高次元で両立!
パーツ選びとセットアップに老舗のノウハウが光る!
高いセッティング能力とドライビングスキルを兼ね備えるアクティブの市村代表がじっくりと走り込み、ステップごとにパフォーマンスを高めてきたZN8型GR86。目指すのは、同乗者から不満が出ない快適性と、サーキットでもしっかりタイムを出せる速さを高次元でバランスさせた「大人のスポーツマシン」だ。
その実現のためにアクティブが重視しているのが、バネ下周りのセットアップ。路面と接するタイヤのグリップレベルに合わせ、サスペンションやブレーキ、シャシーのバランスを整えていくアプローチを採っている。
乗り心地とスポーツ性の両立を追求したリヤのセッティングが特徴のモナコ車高調は35万8000円から。ダンパーはスピリット製、スプリングはKYB製を採用し、デモカーではフロント8kg/mm、リヤ10kg/mmに設定されている。

さらに不快な振動やロールの振り返しを抑え、ステアリングレスポンスを高めるサード製ダンパーを前後に装着。リヤのヨレ対策として、クスコのデフマウントとメンバーカラーも組み込まれている。

ホイールはエンケイの最新モデルNVRS(8.5J+40×17)を装着し、タイヤにはポテンザRE-71RS(235/45R17)を組み合わせる。

将来的に過給機チューンも視野に入れていることから、NAでの最終ステップとなる現仕様ではパワー系もファインチューン。吸排気効率の向上に合わせた現車合わせECUセッティングには、オートブリッピングやローンチコントロール機能も追加されている。

サード製のフルチタンマフラーは排気効率の向上に加え、軽量化による運動性能アップにも貢献。LSDもサード製を採用し、さらにデフオイル容量を増やすトラスト製デフカバーも組み合わせている。

パワー&トルクアップに対応するべく、ワンメイクレース指定のアドヴィックス製キャリパーを装着。ブレーキパッドの摩材を吟味することで、絶対的な制動力と扱いやすいフィーリングを両立させているという。

「ZN6とZN8の大きな違いは、排気量によるトルクの差。さらにZN8はボディ剛性が高まっているので、それを生かすことが重要です。多くのユーザーはまずパワーを求めがちですが、サーキットはストリートの延長線上と考え、“曲がる、止まる”の性能を高めるのがアクティブ流。本当に必要なパーツだけを吟味し、目的に合わせて装着してほしいですね」と市村代表は語る。
インプレッションを担当した青木孝行選手、菊池靖選手の両名も17インチというタイヤチョイスを高く評価。GR86特有の「リヤグリップが唐突に抜ける」症状を見事に抑え込んだセッティングは、まさに老舗のノウハウの賜物といえる。
●アクティブ 埼玉県春日部市緑町1-8-16 TEL:048-738-7670
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アクティブ
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