本実証は、大阪府が大阪・関西万博開催期間中に、大阪府域における成果の発信を目指して実施した「令和6年度カーボンニュートラル技術開発・実証事業」の一環としてRERが取り組んできた「高効率メタン発酵システムと膜分離による次世代型バイオガス発電の開発・実証事業」の成果を披露する目的で実施。実証の様子は、10月7日(火)から13日(月・祝)にかけて大阪・関西万博 「フューチャーライフヴィレッジ」で開催される「フューチャーライフエクスペリエンス」展示内にて動画で紹介される。

RERは、バイオガスを活用した発電システムの開発・実証に取り組むとともに、自動車燃料としての地産地消利用を提案している。バイオメタンを車両に充填する際、高圧ガス保安法に適合する大型の充填機を使用している実例はあるが、地産地消で充填速度を要さないケースにおいては、今回用いた小型充填機も有用と考えられている。廃棄物処理事業者等、事業者自らが比較的安価な小型充填機を設置し、ごみ処理と燃料供給の運用を一体化することも容易になる。その結果、資源循環とエネルギー循環を両立するモデルの構築につながると期待されている。

いすゞは国内で唯一、NGV(天然ガス車)トラックを量産・販売している自動車メーカーだ。環境負荷低減およびエネルギーセキュリティーの観点から、NGVの普及に取り組んでいる。今回、量産車両であるエルフCNG車が実証に用いられたことは、商用車におけるカーボンニュートラル(CN)燃料導入の可能性を裏付ける重要な検証となった。いすゞは今後も、商用車の多様な用途や特性を踏まえ、マルチパスウェイでさまざまなCN商品の可能性を検討するとともに、その普及促進に積極的に取り組むことで、地球温暖化の抑制や脱炭素社会の実現に貢献していく。