ドライバーユニット内蔵のオールインワンモデル

純正HID車向けに開発されたこのLEDコンバージョンバルブの特徴は、なんといってもその手軽さにある。
純正HIDバーナーと差し替え、ソケットを接続するだけというシンプルな構造で、複雑な配線作業などは一切不要。ドライバーユニットをバルブ本体に内蔵しつつ、純正バーナーと同等サイズにまとめてあるため、多くの純正HID車にスムーズに装着できる。

純正HIDを凌ぐ明るさとワイドな配光を実現したLEDヘッドバルブ。GIGA『LEDヘッドバルブ D10 BW903/BW904/BW905/BW906(実勢価格:1万8800円/税込)』は、D2S、D4Sに適合する。
明るさは1万ルーメン(2灯合計)で、色温度(色味)は4500ケルビンと6000ケルビンを用意する。いずれも車検対応品だ。

純正HIDの約2倍の明るさ

性能面も目を見張るものがある。左右合計で全光束1万ルーメンという高出力を実現し、純正HIDの約2倍となる圧倒的な明るさを確保。それでいて、発光点の設計や配光制御に長年のHID開発ノウハウが活かされており、対向車への配慮も万全。カットオフラインがしっかりと出るため、車検のロービーム試験も安心してクリアできるのがうれしいポイントだ。

さらに注目したいのが、色温度(色味)のバリエーション。視認性とファッション性を両立する6000ケルビンの純白光と、純正HIDに近い色合いを持ちつつ、より明るさを高めた4500ケルビンの暖色系ホワイトの2タイプを用意。「LEDの白すぎる光が苦手だけど、明るさは欲しい」というユーザーにもピッタリな選択肢といえるだろう。

純正HIDバーナーは、黄色みがかった色合い。さすがはHIDとあってそれなりには明るいが、決して十分とはいえない。近頃はバーナーや灯具の劣化により光度が足らずロービーム車検をクリアできない事例も多発している。
GIGA LEDヘッドバルブ(4500ケルビン)に交換すると明るさが一段増した印象。照射範囲が広く白線もくっきりと見えるため、運転していて安心感がある。HIDに近い暖かみのある色味なので疲れにくいのもミソだ。
次はGIGA LEDの色温度6000ケルビンに変更。こちらはイマドキ感のある純白色で、イメチェン効果も大きい。照射性能は4500ケルビンと同等だが、明暗がはっきりするからかさらに明るくなったようにも感じる。

自社HID開発、製造のノウハウを注入

GIGAといえば、20年以上にわたりHIDバーナーの開発・製造を手がけてきた実績を持つ信頼のブランド。そのノウハウを惜しみなく注ぎ込んで完成させたこのD10は、見た目や明るさだけでなく、安全性や車検対応といった“使い勝手の良さ”までしっかりと設計されている点が光る。

今の純正HIDヘッドライトに物足りなさを感じているオーナーはもちろん、これからの長い愛車ライフを見据え、ライト周りのアップデートを考えているひとにもオススメしたい逸品だ。

点灯した瞬間からパッと明るくなるレスポンスのよさもLEDならではの特徴。トンネルの入り口などでも交換したメリットを実感できるはずだ。