衛生面を最重要視するのはもちろんだがプライバシーの確保も大事

長距離ドライブや車中泊をする際、結構な確率で問題となるのがトイレ。渋滞が長引いたり、近くに道の駅など公衆トイレがない場合でも、人間の生理現象を止めることはできない。そこでぜひとも用意しておきたいのが携帯できる非常用トイレだ。袋にサッと用を足せるお手軽タイプから、家庭用トイレと同様の便器スタイルまで様々なタイプが用意されているが、状況によってどのタイプがベストなのかは大きく変わってくる。

たとえばひとり旅なら、いつどこで用を足そうとも気兼ねなくできるが、家族や友人など同行者がいる場合、そうはいかない。よほど大きなキャンピングカーでもない限り、プライバシーを確保できる空間を作り出すことは難しいのだ。そこで活用したいのが、パイクスピークの『ポップアップテント』。1m四方ほどのスペースがあればワンタッチで設置でき、着替えなどにも使用できる。災害時や緊急時はもちろんだが、海水浴やキャンプなど活用範囲は幅広い。

PYKES PEAK『ポップアップテント(価格:5980円/税込)』は、収納袋からから取り出せばすぐに展開。わずか5秒ほどでセットできる、トイレや着替えに最適なテント。内側にはPUコーティングが施されており、外側からは透けにくくなっている。
展開時のサイズは高さ190cm、接地面は90×90cm。収納時のサイズは直径約59cm、厚さは3.5cmほど。質量は約2.3kgと非常に軽量だ。

二重密閉で衛生的に処理できる非常用携帯トイレ

そして肝心の非常用トイレだが、もっとも重視したいのは衛生面だ。袋タイプでも便器タイプでも衛生的に処理ができ、廃棄するまでしっかり密閉できることが重要なのである。パイクスピーク『非常用携帯トイレ 3枚入り』は透けない袋の中に凝固シートをセット。成人約2回分の尿量(約700ml)を吸収でき、使用後はチャックおよびゴミ袋が付属。二重で密閉できるので衛生面でも心配なし。男女兼用で、大人も子どもも使用できるのだ。

PYKES PEAK『非常用携帯トイレ 3枚入り(価格:490円/税込)』
それぞれのセットに凝固シート入り袋と処理用ゴミ袋、プライバシーシートが付属する。
尿処理袋の口部分は柔らかな素材で、肌当たりもよく違和感なく使える。成人2回分の尿量を処理できるが、基本的には1回での使い捨てが衛生的だ。

水を使わず衛生的に処理できる全自動トイレ

また便器タイプでオススメなのが、クレサナ『ポータブルスリム』だ。本体にロール状のフィルムライナーが内蔵されており、使用するごとにボタンひとつで密閉パック。水を使わずに排泄物を処理でき、自動で密閉できるのだ。AC100V電源が必要だが、ポータブル電源などを用意できれば問題なし。スイス製で日本ではキャンピングカー製造でお馴染みのトイファクトリーが総代理店になっており、アフターケアも万全なのだ。

clesana『ポータブルスリム(価格:39万6000円/税込)』
防臭・防水性に優れたフィルムを熱溶接して、排泄物を完全密封で個別に処理。衛生的に優れた自動フィルムパック式トイレ。水が不要なだけでなく薬剤も一切使用していないので環境にも優しい。電源はAC100Vを使用。
フィルムライナーの容量は4段階にセット可能で1缶当たり小なら50回、大なら約19回分使用できる。自動で密閉されたパックは本体内トレイに約8個まで溜めることができる。