【1970年4月】軽自動車の本格派4WDが誕生
軽自動車の本格4WDとしてジムニーが登場。小さなボディに、ラダーフレーム。前後リーフリジットのサスペンションを持ち、大径16インチタイヤを装着。高低2速のトランスファーを装備した本格派の4WDメカニズムを採用。軽自動車ということで、維持費も安く、発売と同時に人気車種となった。一年後にはマイナーチェンジ。細かな進化を行うのがジムニーの伝統となる。

【1972年5月】水冷2サイクルエンジンを搭載
水冷化のモデルチェンジと、ボディバリエーションの追加が最も大きな変更内容となるLJ20。水冷化された事により、ヒーターや、デフロスターも良く効くようになり、普段使いの利便性が向上した。グリルの横スリットがこのモデルから縦スリットになり、ここからジムニーのフェイスの伝統が始まったと言っても過言ではない。このモデルのマイナーチェンジ後から4名乗車仕様が発売され、ファミリーユースが意識され始めた。

【1976年5月】時代に合わせた排気量アップ
軽自動車規格の改正を受けて、排気量550cc・2サイクル3気筒のLJ50型エンジンを搭載したSJ10が発売開始。トルクが大幅にアップし、人気モデルとなった。1型はエンジンのみのモデルチェンジであったが、2型からはボディサイズが軽自動車枠いっぱいに拡大。オーバーフェンダーを装着。3型ではグリルデザインが変更。タレ目と呼ばれるフェイスとなる。

【1981年5月】ジムニー初のフルモデルチェンジ
ジムニーシリーズ最初のフルモデルチェンジを行ったモデル。それまでのミリタリーイメージのデザインから、ファッショナブルなボディが与えられた。駆動系、フレームも一新し、RV要素を盛り込んだ4WDへと進化を遂げている。ボディバリエーションも複数生まれ、TVCMの効果もあり、一気にメジャーな車両へと国民の認知が高まったモデルと言えるだろう。

【1986年1月】ターボモデルでパンチのある走り
SJ30のボディをベースに、パワフルなターボ付きエンジンに進化したJA71。オンロード性能が大幅にアップし、加速もパンチの効いたものになる。しかし、ターボラグが大きく、低速トルクがSJ30より下回っていた為、オフロードでの扱いは非常に難しかった。3型からはインタークーラー付きとなり、扱いやすさが向上した。このタイミングでSJ30との併売が終了となる。

【1990年3月】660ccへ排気量アップ!
軽自動車規格が一新され、排気量が550ccから660ccに拡大。エンジンはF6A型となり、トルクが向上。オンオフともに扱いやすいモデルとなる。3型からはAT&パワーステアリングモデルのバリエーションも追加された。

【1995年11月】ジムニー初のコイルサスペンション
ジムニー初のコイルサスペンションを採用したモデル。ボディはJA11のデザインを踏襲。エンジンは2モデル採用。従来からのF6AとK6Aを搭載。ツインカムのK6Aエンジンは、オンロードでの走行性能が高く、高速化している道路事情に対応。ジムニー初の乗用車仕様が設定されたのも、このモデルからだ。

【1998年10月】貨物が廃止。乗用車仕様のみに
2回目のフルモデルチェンジが行われたのが、このモデル。貨物設定がなくなり、乗用車のみとなった。エンジンに関してもF6Aが廃止となり、K6Aのみの設定で、より乗用車的な使い方ができるようになった。軽規格変更で車体が大型化され、居住性も大幅にアップ。一般ユースでの市民権を得たモデルと言っても過言ではないだろう。

【2018年7月】原点回帰で若者に絶大な人気
3回目のフルモデルチェンジが行われたモデル。原点回帰をテーマにスクエアなデザインとなったJB64は、オシャレと認知され、老若男女問わず人気を集め、爆発的なブームを巻き起こしている。




