A3 e-tronと呼ばれる可能性も捨てきれないが、A2 e-tronやQ2 e-tronの可能性も

アウディ Q2 e-tron プロトタイプ スパイショット

このモデルは4万ユーロ(約695万円)で発売が予定されており、フォルクスワーゲン(ID.ポロおよびID.ポロクロス)と同様に、アウディも「A2 e-tron」と「Q2 e-tron」というふたつのバリエーションを発売すると予想されている。

アウディ Q2 e-tron プロトタイプ スパイショット

捉えたプロトタイプは、次期e-tronモデルの技術プラットフォーム(ミュール)として、フォルクスワーゲンID.3 GTXをベースとしている。残念ながら、ボディは改造されていないように見えるため、目立った特徴はない。実際のところ、変更点はよりスポーティなホイールとカモフラージュされたインテリアのみのようだ。

そのため、手がかりとなる情報はわずかだが、アウディのCEOであるゲルノット・デルナー氏は以前、このモデルを「A3と同クラスの電気自動車」と表現していた。これは、この車が単に「A3 e-tron」と呼ばれる可能性も捨てきれないが、前述「A2 e-tron」や「Q2 e-tron」という名称も有力候補だ。

現時点では答えよりも疑問の方が多いが、このモデルはおそらくMEB+プラットフォームを採用すると思われる。このプラットフォームは、次期フォルクスワーゲンID.ポロの基盤にも採用されている。このアーキテクチャは、電気自動車プラットフォームの「次の進化段階」と謳われ、2種類のバッテリー容量と4種類の出力設定が用意される予定となっている。

VWは、まだ詳細を明らかにしていないが、最高出力226ps/166kWを発揮する「ID.ポロGTI」の存在はすでに発表しており、ミュンヘンモーターショーで初公開された「ID. クロスコンセプト」で示唆されていたように、最高出力211ps/155kWのバリエーションが登場しても驚きではない。

現行A3スポーツバックの全長は171.3インチ(4,352mm)だが、このアウディは大幅に大型化する可能性がある。これは、160インチ(4,053mm)のID. ポロや163.8インチ(4,161mm)のID. クロスよりもかなり大きいサイズになると噂されている。