DC2型インテグラタイプRは、1995年から2001年にかけて生産された2代目インテグラ(DC2型)をベースにした高性能モデルで、ホンダが誇るFFスポーツの代表格と言える。特に日本国内仕様(JDM)は「FF最速」とも評され、1990年代のホンダ・スポーツカーを象徴する1台と言っても過言ではない。

当時のパワートレインは、B18C型1.8L直列4気筒DOHC VTECエンジンを搭載し、最高出力200psの高出力を発揮した。また、軽量化と剛性向上に向けた徹底した取り組みで、車両重量は1100kg以下に抑えられているのも特徴だ。

ジョーダン・ルビンスタイン-タウラー氏は、象徴的なDC2世代からインスピレーションを得て、次世代モデルの姿を構想している。アキュラが2022年にプレミアム感のあるコンパクト5ドアハッチバックとしてインテグラのネームプレートを復活させたが、先代モデルの精神からは大きく逸脱していると言える。

新型プレリュードについても、ほぼ同じことが言えるだろう。高回転型4気筒エンジンに前輪駆動にもかかわらずシャープなハンドリングとMTによるドライビングプレジャー、4代目からはオプションに四輪操舵(4WS)も設定され高い評価を得た。

一方で最新モデルは、シビックから効率は良いものの刺激的な面では劣るハイブリッドパワートレインを流用した上、MTを完全に廃止している。

今回、同氏はプレリュードを最新のコンセプトカーのキャンバスに用い、インテグラファンが期待していたであろう姿を再解釈されている。多くのカーマニアは、かつてのモデルの伝統を受け継ぐ”インテグラ”の名を冠したホンダ車を望んでいると思われるが、アキュラが現在販売している5ドアモデルとは異なり、このレンダリングはまさにそれを描いていると言っていいだろう。

インテグラタイプR DC2が復活すれば、パワートレインは、シビックタイプRから2.0Lターボを流用、最高出力は330ps超えになるだろう。
ほぼ完璧と言える、シビックタイプRのエンジンを搭載したインテグラは実現するのか、夢が詰まった予想CGと言えそうだ。

