超希少な純正ブロックに代わる新たな選択肢!

ビレットブロック公認を取得したS30Z!
ドライカーボンパーツを中心に、多彩な製品開発を進めているナンバー7レーシングプロダクツ。
代表の須藤さんはハコスカGT-Rを所有しているが、超希少なS20エンジンの純正ブロック欠品に長年悩まされてきたという。そこで開発に踏み切ったのが、純正ブロックの代替として使用可能なアルミ削り出しのビレットブロックだ。

一般公道でも使用できるよう保安基準に適合させ、品質を保持するため最終仕上げは国内で行なうというこだわりは、S20用リプレイスパーツを待ち望んでいたオーナーにとって朗報だろう。


今回紹介する432仕様には、このビレットブロックをベースにRファクトリー製S20用2.6Lキットを組み込み、現在は耐久性能などのテストを実施中。キャブはソレックスの50φを装着し、アナログなチューニングカーならではのテイストを楽しめる仕様となっている。

走行性能を左右するデフには、リングギアボルトが太いスバル用R180を採用し、ファイナル4.4を組み合わせて加速性能を高めている。

ホイールはS30純正キャップを装着しているが、実際にはリプロダクトされたアルミ製を使用。スタイルを崩さずバネ下重量を軽減し、運動性能を引き上げている。タイヤは復刻版のアドバンHFタイプD(195/70R14)をセット。
サスペンションはショウワ製ダンパーにダウンサスを組み合わせ、ブッシュ類はすべて新品に打ち替えるなど、足まわりは徹底的にリフレッシュ済みだ。

インテリアはダットサンバケットにコンペステアリングという王道の組み合わせ。ラジオまでノーマルを使用し、美しいオリジナルの雰囲気をキープしている。


「見た目はノーマルっぽいんだけど、ひとたびアクセルを踏めばチューニングカーらしさを味わえる。レスポンスがめちゃくちゃ良くて、どの回転からでもパワーがスッと出てくるし、登り坂でもまったく苦にならない。なによりフロントが軽いから、コーナーでの頭の入り方がすごく自然でスムーズなんだよね。正直、Z432のノーマルよりも全体的に乗りやすいと感じたし、それは多分この重量バランスの良さが効いてるんじゃないかな。高回転域のサウンドも気持ちいいし、パワーも十分に出てるから、走っててとにかく楽しい。今どきここまでパリッとしたフィーリングのS20エンジンはなかなか無いよ!」とインプレッションを担当した飯田章選手。

「ビレットブロックって公道使用はNGと考えられていたじゃないですか。そのハードルをこのビレットブロックで解消できたのは大きな前進です。これでS20を走らせたい人も増えるんじゃないですかね!」と須藤さんも語る。
なお、ナンバー7ではこのビレットブロックをベースにしたS20改3.2L・400ps仕様など、さらに攻めた仕様のエンジン製作も進行中。これまで希少性ゆえにチューニングの対象外となりがちだったS型エンジンだが、今後の展開に注目だ。
⚫︎取材協力:Number7 Racing Products Mail:number7@liberal-n7.co.jp
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