3つのパワートレインを設定 PHEVの加速感は他を圧倒

2024年、世界で最も売れたSUVをご存じだろうか。それは何を隠そうRAV4。米国では乗用車のトップセラーとなるなど、世界各地でモテモテなのだ。

エクステリア

プラグインハイブリッド車の19 インチアルミホイールは切削光輝とブラックカラーの専用デザイン。グレードにより18インチアルミホイール、17 インチアルミホイールを履く仕様もある。最小回転半径は5.7m。

日本車ではスバル・フォレスター、マツダCX-5、ホンダCR-V、そして日産エクストレイルなどがライバルだ。現行RAV4の特徴は「ラギッド感」に尽きる。従来モデルは乗用車テイストを強く残したソフトな雰囲気だったが、現行型では無骨な雰囲気へ大胆にキャラ変。

インストルメントパネル

グローバルサイズのSUVだが、視界は広く、ノーズ位置も把握しやすい。撮影車は12.3インチフル液晶メーターで、幅広いグレードに採用している。エントリーグレード以外、ヒーター機能付きレザーステアリングを標準装備。

これには背景がふたつあり、ひとつは力強い雰囲気が世界的なトレンドのひとつになっていること。そしてもうひとつは同門ハリアーとの棲み分けである。RAV4とハリアーは車格もメカニズムも同等だが、「都会的なハリアーとアウトドアのRAV4」とキャラクターを明確に分けることで両立を狙ったのだ。その戦略は成功した。

居住性

パワートレインは3タイプ。排気量2.0ℓの純ガソリンエンジンに加え、2.5ℓガソリンを組み合わせたハイブリッド、そして充電可能な大容量バッテリーを備えるPHEV(プラグインハイブリッド)だ。

うれしい装備

月間販売台数   2113台 (24年9月~25年2月平均値)
現行型発表    19年4月( 一部改良 24年11月)
WLTCモード燃費  22.2㎞/ℓ ※PHEV

ラゲッジルーム

純ガソリンはコスパに優れるが、パワートレインの面白さや運転する楽しさは控えめ。逆にデビュー時は「トヨタ内でスープラの次に速い」とされたPHEVの太く力強い加速は環境云々より運転する楽しさが魅力。大きなバッテリーを航続距離拡大だけでなく、大電力による加速の強さにも向けているのだ。普通のハイブリッドは、クラス最高の燃費かつガソリンより加速が力強い。

※本稿は、モーターファン別冊 ニューモデル速報 統括シリーズ Vol.167「2025-2026年 国産&輸入SUVのすべて」の再構成です。

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