協定締結の背景
栃木県は、2050年までのカーボンニュートラル実現に向けて、昨年、脱炭素を軸として県民の行動変容を促す「とちぎカーボンニュートラル15(いちご)アクション県民運動」を開始するなど、オールとちぎでの脱炭素社会実現に向けて積極的に取組を進めている。また、県庁が率先して公用車の電気自動車(EV)への転換や県有施設への再生可能エネルギーの導入等に取り組んでいる。
日産自動車は、国内の販売会社と共に脱炭素化や強靭化(災害対策)を実現することで社会の変革を促す日本電動化アクション「ブルー・スイッチ」を推進している。また、EVの普及を通じたゼロ・エミッション社会の構築やSDGsの達成、地域社会の発展に貢献するため、全国の自治体・企業と連携している。
今回、カーボンニュートラルを推進している栃木県が日産の「ブルー・スイッチ」に賛同し、本協定を締結する運びとなった。なお、「ブルー・スイッチ」活動において、都道府県では全国で初めて、カーボンニュートラルに特化した協定締結となる。

連携項目と取組内容
(1) EVの普及促進、利活用に関すること
- EVの普及促進を図るため、栃木県、日産自動車、栃木日産自動車販売および日産プリンス栃木販売は、それぞれが所有する車両のEV化を積極的に推進する。
- 栃木県、日産自動車、栃木日産自動車販売および日産プリンス栃木販売はそれぞれが所有する施設への太陽光発電設備等の再生可能エネルギー設備の導入を進めるとともに、EVが再生可能エネルギー由来の電力により走行できる体制を整備するなど、発電した電力の有効利用に努める。
(2) 環境啓発活動等
- 日産自動車、栃木日産自動車販売および日産プリンス栃木販売は、栃木工場への視察受入や環境教育等の環境啓発活動を通じ、県民の環境意識向上およびEVの普及を目指す。
- 日産自動車、栃木日産自動車販売および日産プリンス栃木販売は、栃木県が主催するカーボンニュートラル実現に向けたイベント等において、EV展示や給電の実演等を行う際に協力し、「走る蓄電池」としての活用をPRする。
