スムーズで力強い加速感などハイブリッドの安定感は抜群

国産コンパクトクロスオーバーSUVで希少な5ナンバーサイズのボディをもつのがダイハツ・ロッキーの兄弟車であるトヨタ・ライズ。

エクステリア

カクカクしたスタイリングと扱いやすい大きさで定評があるが、全高は1620㎜なので機械式立体駐車場には非対応。上級グレードの「Z 」系は17インチアルミホイールを標準装備する。最小回転半径は5.0m。

エンジンは3気筒で、今ではe-SMARTと呼ばれる1.2ℓの発電用エンジンを積むS-PDL(ワンペダル)採用のフルハイブリッドと1.2ℓ自然吸気、デビュー当初からあった1.0ℓターボの3種類。燃費性能ならWLTCモード燃費28.0㎞/ℓを誇るハイブリッド、速さなら98PS、14.3㎏mを発揮する1.0ℓターボ、コスパなら1.2ℓ自然吸気エンジン搭載車ということになる。

インストルメントパネル

インパネのデザインも意外とスポーティな雰囲気だが、運転席まわりに収納類も豊富に配置されており、実用性も高い。9インチのディスプレイオーディオは複数のパッケージオプションが用意され、パノラミックビューも利用可能。

全長4mを切るボディサイズゆえ、パッケージは前席優先だが、実はラゲッジルームの広さが自慢だ。ガソリンFF車なら容量はクラス最大級の369ℓもあり、二段の高さに調整できるデッキボード下にも80ℓ以上(デッキボードの位置による。ハイブリッドは17ℓ以上)ものスペースを備えるから使いやすい。

居住性

1.0ℓターボの走りはパワフル。高速巡行も楽々だ。1.2ℓ自然吸気は穏やかにして街乗りメインなら必要十分な動力性能の持ち主。e-SMART=ハイブリッドは出足から瞬時にモータートルクが立ち上がり、モーター駆動ならではのスムーズでトルキーな加速感が味わえ、中間加速も伸びやか。安定感もシリーズベスト。ただしエンジンの3気筒感は強めだ。

うれしい装備

メーカーオプションとしてスマートパノラマパーキングアシストを設定。ハンドル操作などの自動制御で駐車をアシストしてくれる。
ラゲッジルームのフロアには高さを2段階で変えられるデッキボードを装備。荷室を上下に分割したり、深底にするアレンジができる。
ハイブリッド車はアクセルペダルだけで停止まで速度調整できるスマートペダル(S-PDL)を搭載。ペダルの踏み替えによる負担を軽減する。
月間販売台数    7270台 (24年9月~25年2月平均値)
現行型発表     19年11月( 一部改良&パワートレイン変更 21年11月)
WLTCモード燃費   28.0㎞/ℓ ※ハイブリッド車

ラゲッジルーム

パワステは全車、低速で軽く、速度を上げると引き締まり安心感が出るタイプ。乗り心地はまずまずの合格点。段差などではショック吸収性に改善の余地ありか。

※本稿は、モーターファン別冊 ニューモデル速報 統括シリーズ Vol.167「2025-2026年 国産&輸入SUVのすべて」の再構成です。

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