「Wayve AI Driver」により熟練ドライバーのような運転を実現

「Wayve AI Driver」は、最先端のエンボディドAI技術を自動車の運転に適用したソフトウェア。車両に搭載したカメラセンサーによる画像データから周囲のすべての情報を包括的に把握し、次に起こること、自身の行動が及ぼす影響を予測する能力を持ち、熟練ドライバーのような周囲に調和した安全な運転を実現。さらに、高速な処理能力により、急な状況の変化に直ちに対応できるように備えた安全運転が行われる。

また、WayveのAIは、人間の認知や行動のプロセスの洞察に基づき、個々の物体の動きに対する反応を学習するのではなく、周囲のすべての状況の変化の過程の学習に重きを置き、多様な現実世界の事象を学習する。これにより、経験を積んだ注意深い人間のように複雑な状況でも的確な判断をすることができる。

今回公開した次世代ProPILOTの開発試作車には、11個のカメラ、5個のレーダーセンサー、1個の次世代LiDARセンサーが搭載されている。

次世代LiDARを活用したGround Truth Perception技術により安全性を担保

次世代ProPILOT搭載車両は、高性能なLiDARセンサーをルーフに搭載する。これは、Ground Truth Perception技術の重要な構成要素の一つである。LiDARは、カメラの認識距離よりも遠方を正確に認識でき、高速走行時や夜間走行時に安全性を高める。

ProPILOT技術の飛躍的進化

日産は、高速道路単一車線(ProPILOT)から複数車線(ProPILOT2.0)と段階的に技術進化を図っている。次世代ProPILOTは、より複雑な一般道を含む走行において信頼できる運転支援技術を実現する。