変わる制御、変わる走り。

最新ECUチューニングの現在地!

発売当初から86/BRZの潜在性能に注目し、ラインナップを拡充してきたHKS。足まわりから吸排気系、さらには過給機やエンジン強化パーツまで、まさに全方位でアイテムを展開してきた。その集大成ともいえるのが、フルコンの代名詞「F-CON Vプロ」の最新バージョンだ。

その名もF-CON Vプロ5.0。電子制御スロットルや直噴インジェクター、さらに協調制御にも対応し、最新エンジンのチューニングに最適化された新世代の制御ユニットである。第一弾となるのはZN6/ZC6専用モデル。専用ハーネス(別売り)のほか、前期/後期、MT/ATそれぞれに対応するベースセッティングデータも提供される。

HKSパワーライター店による現車合わせセッティングは必須となるが、ベースデータの存在によって作業時間の短縮が可能。その分、チューナーは緻密なセッティングに集中できるのも大きなメリットといえる。もちろん国産フルコンならではの手厚いサポート体制も安心材料だ。

軽量かつ電磁波耐性に優れるマグネシウム合金製のボディは、フォルムも一新。中身も大きく進化しており、ECUのデータ処理速度は従来比で約10倍。4GBの大容量メモリやUSB Type-Cの採用により、通信速度も格段に向上している。

これにより最大80項目・8時間分のログデータ(10msec)を本体に保存可能。走行データをPCへスピーディにダウンロードできる。さらに「HKSパワーライター店」専用ソフト「PowerWriter」では、最大400項目ものモニター&ログ機能を搭載し、高度なセッティングにも大きく貢献する。

加えて、フラットシフトやアンチラグ、ローンチコントロールなど多彩な機能も装備。セッティング次第では、アクセル全開のままシフトアップしたり、ドリフト競技車両のようにアクセルオフで「パンパン」と音を響かせることも可能だ。

さらに、F-CON Vプロ5.0は純正書き換えや専用ECUとは異なる汎用フルコンであるため、ハーネスとデータを変更すれば他車種にも対応可能。将来的にGR86やGRヤリスなどへ乗り換える際にも、ECU本体を買い直す必要がないのは大きな利点だ。

装着位置は助手席グローブボックス奥。専用ステーでしっかり固定でき、スポーツ走行時でも振動や接触不良によるトラブルの心配はない。

デモカーでは純正クルーズコントロールでフラットシフトやバブリングを作動可能に設定していたが、今後は専用スイッチの導入も検討されている。

HKSの本気が詰まったF-CON Vプロ5.0。その登場により、86/BRZチューニングの可能性はさらに広がっていくことだろう。

●問い合わせ:エッチ・ケー・エス 静岡県富士宮市北山7181 TEL:0544-29-1235

「ECUの処理速度は従来比10倍!」最新エンジンも制御できるHKS F-CON Vプロ最新モデルが鮮烈デビュー

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