業界人コラム 海兵隊にとって20年ぶりの防空システム!「MADIS(マディス)」が日本へ配備開始 【写真・6枚目】 石垣島で日本の報道陣に公開された「MADIS(Marine Air Defense Integrated System)」。2両がペアになって戦う(写真/筆者) 個人携行式対空ミサイルFIM-82「スティンガー」の発射訓練を行なう海兵隊員。海兵隊の野戦防空装備は過去20年近く、このスティンガーしかなかった(写真/アメリカ海兵隊) かつて海兵隊が配備していたAN/TWQ-1「アヴェンジャー」。スティンガー・ミサイルを合計8発搭載する防空車両。写真はアメリカ陸軍のもの(写真/アメリカ陸軍) 主に攻撃を担当するMADIS Mk1。30mm機関砲「XM914」やスティンガー・ミサイル用の発射レールを搭載の「プロテクターRS6」遠隔操作銃塔を、車体の上面に搭載している。機関砲を搭載したのは、安価な小型ドローン相手にミサイルでは費用対効果が悪いためだろう(写真/筆者) Mk1の後側。右側に突き出ているのは対小型ドローン用の電子光学/赤外線画像センサーであるCACI社製「CM262」。昼夜を問わない監視・目標捕捉能力を持ち、レーザー測距器も備えることで、小型ドローンを正確に捕捉することができる(写真/筆者) 索敵と指揮、そして電子戦を担当するMADIS Mk2。同じく「プロテクターRS6」銃塔を搭載するが、スティンガーは装備していない。四角パネル型の「RPS-62」レーダーが車体の四方に搭載されている。Mk2はまたBLOS(見通し線外)の通信機能を持ち、ネットワーク内の味方レーダーからの情報に基づく攻撃指示も可能と言われる(写真/筆者) 余談ながら、以前に公開されたMk2は7.62mm口径のガトリング式機関銃を搭載していた。30mm機関砲より射程が短く、威力も低いため、小型ドローン対策の近接自衛用といったところだろうが、あまり役に立たなかったのかもしれない(写真/アメリカ海兵隊) この画像の記事を読む