Lamborghini Temerario
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Lamborghini Huracan EVO

最新ランボルギーニを象徴する六角形モチーフ

2024年8月のモントレー・カーウィークにおいて、多くの自動車ファンの前で初披露された「テメラリオ」。ガヤルド、ウラカンと受け継いできた自然吸気V10ユニットに替わり、新開発の4.0リッターV型8気筒ツインターボに電気モーターを組み合わせた、プラグインハイブリッドスーパースポーツへと生まれ変わった。

2019年に投入された「ウラカン EVO」は、フロントセクションを中心にエアロダイナミクスを刷新。アンダーボディ形状も改良が加えられ、ダウンフォースが大幅に向上した。ランボルギーニの最新デザイン要素の”六角形”モチーフが導入されたテメラリオに対して、シャープでエッジの効いたフォルムが特徴と言えるだろう。

ボディサイズはテメラリオが全長で186mm、全幅で33mm、ホイールベースが38mm大型化。乾燥重量は容量3.8kWhのリチウムイオンバッテリーを搭載するテメラリオが、ウラカン EVOより268kgも重い。

ランボルギーニ テメラリオ

ボディサイズ=全長4706mm×全幅1996mm×全高1201mm
ホイールベース=2658mm
車両重量=1690kg(Dry)
タイヤサイズ=255/35ZR20(前)、325/30ZR21(後)

ランボルギーニ ウラカン EVO

ボディサイズ=全長4520mm×全幅1933mm×全高1165mm
ホイールベース=2620mm
車両重量=1422kg(Dry)
タイヤサイズ=245/30R20(前)、305/30R20(後)

最新ハイブリッドによる強烈なパワー

レヴエルトに続き、電動化に舵を切ったテメラリオは、新開発の4.0リッターV型8気筒ツインターボに、3基の電気モーターを組み込んだプラグインハイブリッドシステムを搭載。システム最高出力はウラカン EVOを280PSも凌駕する920PSを誇る。この圧倒的なパワーにより、250kg以上重いテメラリオが、0-100km/h加速は0.2秒ウラカン EVOを上まわって見せた。

ランボルギーニ テメラリオ

エンジン形式=V型8気筒ツインターボ+ハイブリッド
排気量=3995.2cc
最高出力=800PS/9000〜9750rpm
システム最高出力=920PS
最大トルク=730Nm/4000〜7000rpm
トランスミッション=8速DCT
駆動方式=AWD
最高速度=343km/h
0-100km/h加速=2.7秒

ランボルギーニ ウラカン EVO

エンジン形式=V型10気筒自然吸気
排気量=5204cc
最高出力=640PS/8000rpm
最大トルク=600Nm/6500rpm
トランスミッション=7速DCT
駆動方式=AWD
最高速度=325km/h
0-100km/h加速=2.9秒

希少種となった自然吸気V10の魅力

落ち着いた雰囲気を持つテメラリオのコクピットは、12.3インチフルデジタルメーターディスプレイ、縦型の8.4インチセンターディスプレイ、助手席側には9.1インチパッセンジャーディスプレイが組み込まれた。ウラカン EVOの室内は12.3インチフルデジタルメーターディスプレイに縦型の8.4インチタッチスクリーンと、テメラリオとほぼ同じ構成。物理スイッチが数多く残されており、10年という時の経過を感じるはずだ。

こと純粋なパフォーマンスという点において、ウラカン EVOは電動化によるビッグパワーを手にしたテメラリオの対抗馬にはなり得ない。効率化に関しても、テメラリオには航続距離10kmのEVモードが用意されている。それでも、熟成が進められた自然吸気V10エンジンという、現代のスーパースポーツでは“希少種”となってしまったウラカン EVOの魅力は、けっして色褪せていない。

古き良きスーパースポーツを味わいたいのであれば、テメラリオの導入後も、カタログモデルとしてラインナップされている「ウラカン EVO RWD スパイダー」を含め、選ぶ価値は十分にあると言えるだろう。

車両本体価格

ランボルギーニ テメラリオ 未発表
ランボルギーニ ウラカン EVO 3283万円(新車当時)

1万回転!の超高回転V8エンジンを搭載するランボルギーニ テメラリオに初試乗

ランボルギーニ・ウラカンの後継モデルとして登場したテメラリオ。新開発V8ツインターボに3基のモーターを加えた走りの実力を、欧州の国際格式サーキットで試す機会を得た。