後輪駆動と四輪駆動、そして四輪駆動の「S」モデルを合わせた計3グレードをラインナップ。一充電走行距離は最大685km

Q6 e-tronシリーズは、アウディがポルシェと共同開発したスポーティでハイパフォーマンスなBEVプラットフォームPPE(プレミアム・プラットフォーム・エレクトリック)をベースに、洗練されたアウディのSUVであるQモデルのスタイルと、e-tronのデザイン言語を融合させた次世代電動SUV。今回発表のQ6スポーツバックe-tronは、SUVの居住性とスポーツバックの魅力を融合させ、より機能的で美しいプロポーションで、デザイン志向のユーザーにアピールするクーペSUVだ。
ボディサイズは全長4770×全幅1940×全高1660mmで、ホイールベースは2895mm。スポーツグレードのSQ6スポーツバックe-tronは全幅が1965mm、全高が1630mmとなる。

初代TTクーペのアイコニックなデザインを思わせるスポーツバックの傾斜したルーフラインは、スポーティな美しさをさらに際立たせており、そのシルエットは優雅に流れ水滴のような流線形を描く。ルーフ全体のデザインが見直され、スポーツバックの車高はQ6 e-tron(SUV)よりも最大40mm低く(SQ6スポーツバックe-tron)、この優れた空力性能によりCd値(空気抵抗係数)は0.26(SUVは0.28)となり、SUVに対して一充電走行距離が最大20km増加している。このようにSUVの力強いプロポーションにスポーツバック独自のダイナミズムとエレガンスが加わり、Q6スポーツバックe-tronは静止していても、明確なスポーティさを放っている。
垂直に構えたフロントデザインが、完全に閉じた立体的なシングルフレームの印象を際立たせ、セレナイトシルバーまたはハイグロスブラックのマスクが、サイドエアインテークを包み込む。高い位置に配されたデジタルデイタイムランニングライトにより、際立った存在感を放つ。

力強いボディに対して、グリーンハウス(ウインドウエリア)はより低く引き締まった形状。ゆるやかな曲線を描き、ボディの鋭いラインやエッジと対比され、豊かな陰影を生み出している。コンベンショナルなSUV仕様よりもダイナミックに絞り込まれたリヤは、スポーティなエレガンスと力強さを融合させたフォルム。フラットなリヤウインドウのエッジには、独立した3つ目のブレーキランプが組み込まれている。

テールライトから後部ドアまで伸びる力強いラインは、“クワトロ”ブリスターの上部とホイールアーチ上の幅広いショルダーを際立たせたもの。さらに、リヤクォーターウインドウは上向きにカーブしており、スポーツバックならではのスタイルを強調。周囲を縁取るアルミ調トリムが、このディテールを一層引き立てている。
途切れなく続くライトストリップと広々としたクリアなリヤアーキテクチャは、e-tron GTシリーズにも共通しており、アウディならではのクリーンでバランスの取れたデザインをスポーツバックに与えている。

荷室は511Lの後部ラゲッジコンパートメントと64Lのフロントトランク(フランク)を確保。リヤシートを折りたたむと荷室容量が最大1373Lまで拡大する。2895mmの長いホイールベースにより、室内スペースがリヤシートに至るまで十分に確保されており、25Lの便利な収納スペースも備えている。

日本仕様には2種類のバッテリーサイズと2タイプの駆動バリエーションを設定。「Q6スポーツバックe-tron」は総電力量83kWhの高電圧バッテリーを搭載し、ローンチコントロールモードで215kW(292ps)の最高出力を発揮。後輪駆動により0–100km/h加速を7.0秒でこなす。一充電走行距離は最長589kmだ。
「Q6スポーツバックe-tronクワトロ」は、総電力量100kWhの高電圧バッテリーを搭載し、最大出力285kW(387ps)を発揮して、「クワトロ」四輪駆動により、5.9秒の0–100km/h加速を実現。一充電走行距離は最長663km。

そしてスポーツグレード「SQ6 スポーツバックe-tron」は、前後計2基の電動モーターを搭載し、ローンチコントロールモードではシステム最大出力380kW(517ps)を発揮。「クワトロ」四輪駆動により0–100km/h加速をわずか4.3秒で完了する。一充電走行距離は最長685km。最高速度はSQ6スポーツバックe-tronが230km/h、それ以外のモデルは210km/hだ。
標準バッテリーには800Vテクノロジーを採用しており、日本では、最大135kWで対応し、Audi charging hub紀尾井町や芝公園、日本国内アウディ販売店に設置されているCHAdeMO方式として国内最大出力の150kW急速充電器を利用した場合、約35分で充電レベル(SoC)を10%から80%まで引き上げる。さらに8kWのAC充電にも対応し、家庭や公共施設での充電もスムーズだ。
導入記念の100台限定車「エディション ワン」はグレーとブルーの2タイプを用意

Q6スポーツバックe-tronの導入を記念して設定された限定車は、「エディション ワン グレー(税込1277万円)」と「エディション ワン ブルー(1292万円)」の2タタイプが用意された。
このふたつの限定車は、Q6スポーツバックe-tronクワトロをベースに、スポーティなSラインパッケージ、ダークAudi rings & ブラックスタイリングパッケージ、そして、ファンクションパッケージ、テクノロジーパッケージ、ラグジュアリーパッケージの5つのオプションパッケージを標準で採用。さらに、専用のダークヘッドライトハウジングや存在感のあるレッドブレーキキャリパー、Audi Sport製21インチアルミホイールを特別装備している。

インテリアも、特別装備のハイテックメッシュアンスラサイトのデコラティブパネルを採用するなど、細部にまでこだわり、導入限定モデルにふさわしい充実した内容となっている。
発売台数はマグネットグレーの「エディション ワン グレー」が80台、アスカリブルーメタリックの「エディション ワン ブルー」が20台だ。
●アウディ「Q6スポーツバックe-tron」ラインナップ
・Q6スポーツバックe-tron(RWD):878万円[589km]
・Q6スポーツバックe-tronクワトロ(4WD):1037万円[663km]
・限定車Q6スポーツバックe-tronエディション ワン グレー(4WD):1277万円[663km]
・限定車Q6スポーツバックe-tronエディション ワン ブルー(4WD):1292万円[663km]
・SQ6スポーツバックe-tron(4WD):1359万円[685km]
※価格は消費税込み。[ ]内はWLTCモードによる一充電走行距離




