改良で内外装を刷新 荷室や後席のアレンジ力は◎

日本の道路環境でも扱いやすいボディサイズと親しみやすいデザイン、実用性の高さや充実した先進安全装備などにより、2020年の日本導入から3年連続で輸入SUVの登録台数首位を獲得した。

エクステリア

上位グレードでは18インチアルミホイールを標準装備。テールゲートはインナーハンドルがない上に、開けたときの高さが2mを超えるため小柄なユーザーは事前に操作性をチェックしておきたい。最小回転半径は5.1m。

24年、初めてのマイナーチェンジを実施。内外装がリフレッシュされたほか、装備や価格も見直された。ダッシュにソフトな素材を配して質感を向上させ、一部グレードを除きLEDマトリクスヘッドライト、beatsサウンドシステムやフロントシートヒーターが装備された。同一車線内全車速運転支援システム「トラベルアシスト」も全車に標準装備された。

インストルメントパネル

スクエアなスタイリングもあって、運転席からノーズ位置を把握しやすいのは美点。撮影車はフロントシートヒーターを標準装備。フルデジタルメーターを採用しているのは、コンパクトクラスとは思えない、うれしい装備だ。

1.0ℓ直3ターボエンジンは最高出力の発生回転数が微妙に変わった。低速域ではやや非力ながら、踏み込むと力強く加速する。従来モデルで少々気になったノイズや振動も低減され、7速DCTのつながりも滑らかになり、動き出しが軽くなったように感じられた。

居住性

足まわりに関する変更は伝えられていないが、印象の変化は小さくない。これまで跳ね気味だった乗り心地も硬さが払拭されて、高速道路も落ち着いて巡行できるようになった。コンパクトサイズながら合理的につくり込まれた車内空間にもあらためて感心する。狭さや不便さを感じることもなく、外見から想像するよりも広い荷室や前後スライドが可能なリヤシートも重宝する。

うれしい装備

トランスミッションはトルク切れのない7速DCT。マニュアルシフトは、パドルシフトでも、シフトレバーのシーケンシャル操作でも行なえる。
月間販売台数     NO DATA
現行型発表    19年11月 (マイナーチェンジ 24年7月)
WLTCモード燃費  17.0km/l

ラゲッジルーム

表に出てこない改良も含め、いろいろ変わりながらも実質的にほぼ値上げされなかったのもありがたい。

※本稿は、モーターファン別冊 ニューモデル速報 統括シリーズ Vol.167「2025-2026年 国産&輸入SUVのすべて」の再構成です。

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