レクサスは、LS誕生36周年を記念して「ヘリテージエディション」を限定250台で販売。このモデルをもって生産を終了することがわかった。
初代LSは、ブランド最上級モデルとして発売。それまでキャディラックやリンカーンなどアメリカブランドや、メルセデス・ベンツ、BMWといったドイツブランドと同等以上に静粛性・快適性・高品質を追求、信頼性と豪華なパッケージを実現、富裕層を惹きつけた。

5代目となる現行型は2017年に発売。すでに8年が経過しており、販売台数は減少、2025年上半期の販売台数はわずか691台にとどまり、前年比42.3%の大幅減となっている。そのため、レクサスは米国およびその他の市場でLSの生産終了を準備している。しかし、その前に、ラグジュアリーモデルのパイオニアであるLSに、限定生産の特別仕様車が発売される。

LS ヘリテージエディションは、初代モデルへのオマージュとして発表される。米国市場向けに250台限定で販売され、価格は9万9280ドル(約1480万円)からで、2025年秋後半にショールームに並ぶ予定となっている。

ヘリテージエディションには、深みのあるブラックのボディカラー「Ninety Noir」を限定の新色として設定。ダークグレーメタリック仕上げの20インチスプリットスポークアルミホイールと、ダークトリムピースが美しく調和している。
キャビン内では、LS初採用となるリオハレッドのインテリアが目を引き、1980年代後半から1990年代初頭の雰囲気を醸し出している。センターコンソールにはヘリテージエディションのエンブレムが刻まれ、ヘッドレストにはLSのシルエットが刺繍されている。

標準装備でも、パノラミックガラスルーフ、パノラミックビューモニター、レーザースペシャルブラックのプレミアムウッドトリムなど、目玉となる装備が満載だ。ヘッドライナーとサンバイザーにはウルトラスエードがあしらわれており、ヒーター付きリアシート、電動リフトアップバックル、23スピーカー・2400Wのマークレビンソンオーディオシステム、アドバンスドパークシステムも標準装備するなど、充実度は高いと言えそうだ。
ヘリテージエディションのパワートレインだが、標準の2025年型LS500と同じ3.4L V6ツインターボエンジンを搭載し、最高出力416ps・最大トルク600Nmを発揮する。また、10速ATとLSDを備えたAWDシステムを介して、0-60マイル(約96km/h)加速4.6秒を実現する。
そして注目はLSの後継モデルだが、レクサスはメディアに対し「将来の計画についてはコメントできません」と答えているようだ。しかし、スクープ班では、すでの後継モデル開発プロジェクトがスタートしているという情報を入手しており、BEVではなく、何らかのハイブリッドパワートレインを搭載して、早ければ2027年のデビューが期待できそうだ。