後席居住性や荷室空間は満足 柔軟な乗り味で高速走行も◎

フォルクスワーゲンの謳い文句は〝クーペスタイルのSUV〞。

エクステリア

2023年に国内における輸入SUVとして販売台数ナンバーワンとなったTロック。サイズ的には、Cセグメントハッチバックである「ゴルフ」のSUVモデルと言っていいだろう。撮影車両は本格スポーツ仕様の「R」だ。

日本市場にお目見えしたのは2020年7月で、22年のフェイスリフト後、23年には輸入SUVカテゴリーでナンバー1の年間登録台数を記録するなどして(20〜22年の1位はTクロスだった)高い人気ぶりを示し、VWの主力車種の1台に数えられている。

インストルメントパネル

センターディスプレイだけでなくメーターにも大型液晶を組み合わせて先進性を演出。撮影車両の「R」は、なんと言っても特徴的なブルーのカラーコーディネートが大胆。他のグレードも含め、後期モデルは上質感が高まっている。

最新ニュースとしては、今年1月に新たなパワートレインとして、2.0ℓインタークーラー付きディーゼルターボにフルタイム4WDを組み合わせた「TDI 4MOTION」を追加設定。このモデルは「スタル」「ブラックスタイル」「R-ライン」「R-ラインブラックスタイル」の全4グレード展開としている。

居住性

Tクロスに対して全長+105㎜、全幅+65㎜、ホイールベース+40㎜とひとまわり余裕があるのがTロックの魅力。特に室内空間では幅方向のゆとりが大きく、クーペと言いながらも後席の居住スペースも十分な広さが確保されている。445ℓ〜1290ℓの容量をもつラゲッジルームも実用性が高い。10.25インチTFT液晶ディスプレイのデジタルメータークラスター、9.2インチ大型全面タッチスクリーンなどを備えるほか、空調パネルにはタッチコントロール式を採用する。

うれしい装備

月間販売台数    NO DATA 
現行型発表     20年7月( エンジン追加 25年1月)
WLTCモード燃費   17.0㎞/ℓ ※ディーゼル車  

ラゲッジルーム

乗り味については、グレードを問わず、20年の導入初期のモデルに対し、よりしなやかになっているのを実感する。1.5ℓターボを搭載するTSI系は、7速DCTとの組み合わせで、街中から高速走行までソツなくこなす。

※本稿は、モーターファン別冊 ニューモデル速報 統括シリーズ Vol.167「2025-2026年 国産&輸入SUVのすべて」の再構成です。

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