Audi Q6 e-tron Sportback

SUVよりも40mm低いルーフライン

「アウディ SQ6 スポーツバック e-tron」のエクステリア。
「アウディ SQ6 スポーツバック e-tron」のエクステリア。

「アウディ Q6 e-tron」シリーズは、アウディとポルシェが共同開発したハイパフォーマンスBEV専用プラットフォーム「PPE(プレミアム・プラットフォーム・エレクトリック)」をベースに開発。今回、日本での販売をスターチした「Q6 スポーツバック e-tron」は、SUVの居住性とクーペのスタイルを融合し、より機能的で美しいプロポーションを実現したSUVクーペモデルとなる。

初代「TT クーペ」のデザインを思わせる傾斜したルーフラインは、優雅な流線形を描き、スポーティな美しさをアピール。SUVモデルからルーフ全体のデザインが見直されており、車高はSUVよりも最大40mm低く、優れた空力性能によりCd値は0.26を実現。この空力性能により、航続距離はSUVから最大で20kmも増加した。

垂直に構えたフロントセクションは、完全にクローズ化された立体的なシングルフレームを採用。セレナイトシルバーかハイグロスブラックのマスクが、サイドエアインテークを美しくカバーする。高い位置に配置された「デジタル・デイタイム・ランニングライト」は、場面に合わせた表情に変化させることが可能だ。



力強いボディに対して、グリーンハウスはより低く引き締まった形状をチョイス。ゆるやかな曲線を描き、ボディの鋭いラインやエッジと対照的な陰影を生み出す効果が与えられた。ダイナミックに絞り込まれたリヤセクションはスポーティなエレガンスと力強さを融合。フラットなリヤウィンドウのエッジには、独立した3基目のブレーキランプが組み込まれている。

ソフトラップデザインが採用されたインテリア

「アウディ Q6 スポーツバック e-tron」の限定仕様「edition one」。
デジタル化されたインテリアは、ドアとダッシュボードが一体となってパッセンジャーを包み込む「ソフトラップデザイン」が採用された。

インテリアは、ドアとダッシュボードがドライバーとパッセンジャーを包み込む「ソフトラップデザイン」を採用。曲面デザインとOLED 技術を採用した「MMIパノラマディスプレイ」は、11.9インチバーチャルコクピットプラスと、14.5インチMMI タッチディスプレイで構成される。これにオプションとして、10.9 インチMMIパッセンジャーディスプレイや、ARヘッドアップディスプレイを加えることができる。



収納スペースとして511Lのラゲッジコンパートメントと、64Lのフロントトランク(フランク)を完備する。リヤシートを折りたたむことで、ラゲッジ容量は最大1373Lまで拡大。2895mmの長いホイールベースにより、広大なリヤシートスペースが確保されており、室内には25Lの収納スペースも用意されている


685kmの航続距離を実現したSQ6 e-tron

「アウディ SQ6 スポーツバック e-tron」のエクステリア。
パフォーマンス仕様の「SQ6 スポーツバック e-tron」は、システム最大出力380kWを発揮し、航続距離は最大685kmが確保された。


日本国内に導入される「Q6 スポーツバック e-tron」は、2種類のバッテリーサイズと2種類の駆動バリエーションを展開する。「Q6 スポーツバック e-tron」は、総電力量83kWhの高電圧バッテリーを搭載。ローンチコントロールモードで215kWの最高出力を発揮し、0–100km/h加速は7.0秒、航続距離は589kmが確保された。

総電力量100kWhの高電圧バッテリーを搭載する「Q6 スポーツバック e-tron quattro」は、最高出力285kWを発揮し、quattro全輪駆動システムにより0–100km/h加速は5.9秒、航続距離は663km。スポーツグレードの「SQ6 スポーツバック e-tron」は、前後アクスルに2基のモーターを搭載し、ローンチコントロールモードのシステム最高出力は380kW、0–100km/h加速は4.3秒という俊足を誇る。航続距離はシリーズ最長の685kmを実現した。


Q6 スポーツバック e-tronは、最先端の充電技術を搭載しており、標準バッテリーに800Vテクノロジーを導入。欧州では最大充電出力270kWに対応し、急速充電ステーション(High Power Charging:HPC)を利用すると、約21分で充電レベルを10%から80%まで回復させることが可能。インテリジェントなサーマルマネージメントシステムが充電機能をサポートする。

日本では最大135kWに対応。「Audi charging hub」の紀尾井町や芝公園、日本国内アウディ販売店に設置されている国内最大出力の150kW急速充電器を利用した場合、約35分で充電レベルを10%から80%まで引き上げることができる。さらに8kWのAC充電にも対応し、家庭や公共施設での充電もスムーズに行うことが可能だ。

2タイプのグローバル限定モデルを導入

「アウディ Q6 スポーツバック e-tron」の限定仕様「edition one」。
今回、日本での販売を記念し、グローバル限定仕様「Q6 スポーツバック e-tron edition one grey」と「Q6 スポーツバック e-tron edition one blue」が合計100台導入される。

今回、ワールドワイドな販売記念限定モデル「Q6 スポーツバック e-tron edition one grey」と「Q6 スポーツバック e-tron edition one blue」が日本にも導入される。

2種類のボディカラーを展開する限定モデルは「Q6 スポーツバック e-tron quattro」をベースに、スポーティな「S lineパッケージ」「ダークAudi rings & ブラックスタイリングパッケージ」「ファンクションパッケージ」「テクノロジーパッケージ」「ラグジュアリーパッケージ」という5つのオプションパッケージを標準採用した。

専用のダークヘッドライトハウジングやレッドブレーキキャリパー、アウディ・スポーツ製21インチアルミホイールも特別装備。インテリアにもハイテックメッシュ・アンスラサイトのデコラティブパネルを搭載するなど、発売記念限定モデルにふさわしい充実の装備が奢られた。日本市場には、マグネットグレーの「edition one grey」が80台、アスカリブルーメタリックの「edition one blue」が20台限定導入される。 


車両本体価格(税込)

Q6 スポーツバック e-tron:878万円
Q6 スポーツバック e-tron quattro:1037万円
SQ6 スポーツバック e-tron:1359万円
Q6 スポーツバック e-tron edition one grey:1277万円
Q6 スポーツバック e-tron edition one blue:1292万円

【問い合わせ】
アウディコミュニケーションセンター
TEL0120-598-106

【関連リンク】
・アウディ ジャパン公式サイト

最新のBEV専用プラットフォーム「PPE」を採用したアウディのミドルサイズSUV「Q6 e-tron」に試乗することができた。その実力は予想を遥かに超えたものだった。

アウディ濃度100%の洗練された電動ミドルサイズSUV「アウディ Q6 e-tron」の美学に触れる!

3月に発表されたアウディのプレミアムミドルサイズ電動SUV「Q6 e-tron」。アウディとポルシェが共同開発した先進のPPE(BEV専用プラットフォーム)を採用した野心作だ。最先端の技術の粋が落とし込まれた魅惑のプレミアムBEVをじっくり試してきた。(GENROQ 2025年8月号より転載・再構成)