1.2L直列3気筒ターボ+モーターでシステム総合出力110psを発揮
C3の先代(3代目)モデルは、2017年の日本導入以来、累計1万台以上を販売。シトロエンブランドのトップセールスモデルとして多くのユーザーに支持されてきた。その理由は、印象的なフロントフェイスやサイドのエアバンプに象徴されるユニークなデザインと、ボディとルーフの配色が楽しめる多彩なカラー展開、そしてフランス車ならではの遊び心がちりばめられた内外装に加え、快適な乗り心地が高く評価されたことにある。

新型C3ハイブリッドは、この実績あるモデルの後継として、快適性と環境性能をさらに高めた次世代モデルだ。最大の特徴はBセグメントモデルとして追求した高い快適性。プログレッシブ・ハイドローリック・クッション(PHC)やアドバンストコンフォートシートを標準装備し、上質な乗り心地を実現した。さらに、新デザインのブランドロゴバッジに加え、パワートレインに最新の48Vマイルドハイブリッドシステムを搭載。シトロエンの新しい時代を象徴するモデルに位置付けられている。

デザインは、2022年のパリモーターショーで発表し、世間に驚きを与えたコンセプトカー「Oli(オリ)」の流れをくむ新世代シトロエンデザインを採用。
フロントマスクには、シトロエン創業時のロゴをオマージュした最新のシトロエンロゴを装着。シトロエンのロゴ「ダブル シェブロン」は、かつての木製歯車に由来し、重なった逆V字型の象徴的なデザイン。C3ハイブリッドのフロングリルには、「ダブル シェブロン」からリズミカルに広がる“シェブロンライン” が左右のヘッドランプを繋ぎ、ブランドのアイデンティティが力強く表現されている。
標準装備のLEDヘッドライトは、3つのセグメントに分割された特徴的なライトシグネチャーを備えている。遠くからでもひと目でシトロエン車だと認識できる個性的なデザインだ。そしてフロントバンパー下部には、シトロエンらしいカジュアルなアクセントとして、「カラークリップ」を左右に配している。
リヤビューはフロントマスクと同様に、新世代シトロエンデザインを踏襲。センターに配した最新ロゴと同調した“シェブロンライン”デザインが、見る人の視線を3つのセグメントで構成されたコンビネーションランプへと誘う。

リヤドア後部にもカラークリップをアクセントとして配置。ルーフレールには「CITROËN」の文字をあしらい、サイドビューにも遊び心を加えている。
上級グレードの「マックス」には、17インチのダイヤモンドカットアロイホイールを標準装備し、エントリーグレード「プラス」には、17インチスチールホイールに2トーンカラーのフルサイズホイールキャップを標準装着する。「マックス」にはさらに、2トーンルーフを採用。Aピラーから、ルーフ、Cピラー上部、そしてリヤスポイラーまでつながる広大な2トーンルーフがモダンな印象を演出している。

インテリアはフレンチブランドらしい遊び心が融合したデザインに、シトロエンの誇る快適性が追求された。ダッシュボードは水平基調で、フラットでワイドなインストルメントパネルを配置。ドライバーの視線移動を最小限に抑えて必要な情報を表示するなど、運転に集中できる設計となっている。さらに、ユニークなデザインが随所に施され、遊び心と心地よさが共存する空間が創出されていのるも見逃せない。

パワートレインは新世代の48Vマイルドハイブリッドシステム。101ps/205Nmを発する1.2L直列3気筒ガソリンターボエンジンに、20ps/51Nmの電動モーターと6速DCTを組み合わせ、前輪を駆動。システム総合で110psを引き出し、街乗りから高速走行まで滑らかで力強い走りを披露するとともに、WLTCモードで22.3km/Lの燃費を実現している。
なお、このハイブリッドシステムは「C4ハイブリッド」とハードウェアが共用されてしており、かつC3の軽量ボディに最適化されたセッティングが施されている。今後、ステランティスに属するブランドのコンパクトモデルにも順次採用される予定だ。

上級グレードの「マックス」には、シートにライトグレーのファブリックと合成皮革(TEP)レザーを組み合わせたアドバンストコンフォートシートを採用。ダッシュボードには、フロントシートを取り囲むようにシルバーアクセントが施され、シンプルでありながらこだわりが光るデザインとなっている。
また、ブランドの世界観を感じさせるユニークなディテールが随所に散りばめられている。各ドアには、それぞれ異なるメッセージタグが縫い付けられており、乗るたびに発見がある仕掛け。さらに、リヤウインドウにはパリの街並みのシルエット、そしてグローブボックス内には、1919年以来のシトロエンの代表モデルがデザインされており、ブランドの歴史と誇りを車内の至るところから感じることができる。
そのほか、PHC(プログレッシブ・ハイドローリック・クッション)に加え、ステアリングホイールヒーター、フロントシートヒーター、スマートフォンワイヤレスチャージャー、自動防眩式ルームミラーなど、実用性の高い機能が標準装備されている。
一方、エントリー版の「プラス」には、ダークグレーを基調としたファブリックのアドバンストコンフォートシートを採用。心地よく落ち着きのある空間を演出している。ダッシュボードにはブルーのラインをあしらい、穏やかな雰囲気に遊び心がさりげなく添えられている。