職域向け二次リースを起点に、農業や建築現場、地域内移動等で活躍する各種電動小型モビリティにも、リパーパス電池搭載の検討・実証等を進めていく
近年、EV市場の普及・拡大に伴い、使用済み自動車用リチウムイオン電池の有効活用が、循環型経済や資源循環の重要テーマとしてクローズアップされている。その一方、多くの使用済み電池が自動車に搭載されたまま海外中古車市場に流出しており、この領域では国内における循環型経済が十分に機能していない。

ヤマハ発動機グループでは、「限りある資源の有効活用と循環利用の促進」を目標として掲げ、循環型経済の実現に向けたさまざまな取り組みを行っている。今回の合意は、同社が有する小型モビリティ事業での実績と豊富な知見を基盤に、使用済み電池の回収・再生で実績を有するリボルテックス社との協業でリパーパス電池の社会実装に取り組むもの。同社は2024年度より経産省の実証事業を担うなど、自動車用電池の分析から回収・再生まで幅広い領域で実績を積み重ねている。
今後は職域向け二次リースを起点に、農業や建築現場、地域内移動等で活躍する各種電動小型モビリティにも、リパーパス電池搭載の検討・実証等を進めていく方針だ。
なお、2025年10月14~17日に千葉・幕張メッセで開催されるデジタルイノベーション展「CEATEC 2025」の一般社団法人電池サプライチェーン協会(BASC)ブースでは、同実証事業のコンセプトモデルが展示される予定だ。
