最高出力204ps/150kWを発揮する1.5L直3ターボや、「e-Power」テクノロジーも計画。

日産 セントラ 改良新型

日産は、コンパクトセダン「セントラ」改良新型を米国で初公開した。

実は、セントラは非常に生きの長いモデルだ。その歴史は、1982年に発売されたB11型から始まっている。現在販売されているモデルは第8世代で、2019年から販売されており、これが世代初のビッグマイナーチェンジとなる。

過去40年間、かつての名車が次々と登場しては消えていったが、日産のセントラはこの改良により、今もなお健在であることが証明されている。2026年モデルでは、刷新されたシートメタルと徹底的に刷新されたキャビンを纏い、このコンパクトセダンに未だ健在の力強さが窺える。

同ブランドでは、間もなく、ヴァーサが年末に生産終了となり、アルティマの将来も不透明な中、日産の米国ラインナップにおいて、このモデルが最後のセダンとなる可能性も否定できないだろう。

日産 セントラ 改良新型

刷新されたフロントエンドでは、最新のVモーショングリルを採用、特にスポーティなSRグレードに採用されているブラックアウト処理が印象的だ。またスリム化されたヘッドライトなど電気SUVのアリアを彷彿とさせるが、バンパーコーナーのエアインテークは、削除されシンプリなデザインとなっている。

その他の主な外観変更点としては、後部ドアから伸びるキャラクターライン、Cピラーやリアクォーターウィンドウの処理も刷新されている。また、SRを選択すると、トランクリッドスポイラーに加え、ブラックのサイドシル、18インチホイール、ツートンルーフが装備される。

ハイライトはインテリアだろう。MY25セントラの伝統的なメータークラスターカウルと四角いタブレット型タッチスクリーンは廃止され、クラスターとほとんどのグレードで、新しい12.3インチワイドスクリーンインフォテインメントシステムをつなぐ長いガラス板が採用さている。ベースモデルには12.3インチドライバーディスプレイが搭載されていないが(Android AutoとApple CarPlayは全車に搭載)、SRにはレッドハイライトとドライブモードセレクターが搭載されている。

残念な点は、旧モデルと同じ基本プラットフォームを採用し、パワートレインの進化がないことだ。つまり、唯一のドライブトレインは、古き良き自然吸気2.0リットル直列4気筒エンジンのみで、最高出力はわずか151ps、トルクはわずか198Nmにとどまり、エクストロニックCVTを介して前輪を駆動する。

しかし噂によると、ローグに搭載されている、最高出力204ps/150kWを発揮する1.5リットル直列3気筒ターボチャージャーエンジンや、「e-Power」テクノロジーが計画されているという。

価格は、22,785ドル(約227万円)からと2025年モデルから若干アップが予想されているほか、新型ではS、SV、SRの最上位に「SL」グレードが追加されるようだ。