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50cc生産終了でも乗り続けられる！　2025年11月から始まる原付新時代とは

2025.10.11 12:10

by 北秀昭

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新排ガス規制により2025年10月31日をもち、国内では50ccの原付一種モデルの生産が終了する。これに代わって新登場するのが、125ccクラスの原付一種モデル（法律や構造上、原付二種の125ccモデルとは別物）。SNS等でささやかれている「新たな原付一種“新基準原付”の誕生で、既存の50ccはもう乗れなくなる」という噂は本当なの？
REPORT●北秀昭(KITA Hideaki)

2025年4月1日、原付一種に新たな区分「新基準原付」が“追加”。2025年11月以降、新基準原付モデルが登場予定

2025年11月より世界基準の新たな排出ガス規制が適用。これにより、排ガス規制をクリアできない現行50cc以下の車両の生産は実質上、2025年10月末で終了となる。

年々厳しくなる排気ガス規制だが、2025年11月の新排ガス規制（第4次）は、これまでの中でもっとも厳しく、排気量50ccのままクリアするには各部の大幅な改良が必要。

厳しい排ガス規制は、一般的に125ccよりも50cc。つまり排気量が小さくなるほど、規制値をクリアするのに多大なコストがかかり、125ccを遥かに超える「50ccが1台50万円」という価格高騰を招いてしまう。

もしもこんなことが起これば、庶民の足であるはずの50ccが買えなくなる。その結果、バイクメーカーは50ccを生産しても採算がとれない。

既存の法律に縛られたこの悪循環を解消するため、2025年4月1日、法律改正で原付一種に新たな区分「新基準原付」が“追加”された。

50ccの代替となる「新基準原付」は、排気量50cc超125cc以下（110ccクラスや125ccクラス）、最高出力を4.0kW（5.4ps）以下に制御した車両。50ccと同様、原付免許で運転可能だ。詳しくは下記ページ参照！

「道路運送車両の保安基準」を満たしていれば年式を問わず、2025年11月以降も50ccは一般公道走行OK

2025年10月31日をもって、国内では一般公道走行用の50cc原付一種モデルの生産が終了する。気になるのが、「2025年10月31日以前に生産された50ccは、2025年11月以降、一般公道を走行できるのか？」ということ。

結論からいえば、2025年10月31日以前に生産された50ccであっても、保安部品を装備し、ナンバープレートを取得し、自賠責保険に加入していれば、基本的に一般公道が走行できる。

2025年11月より施行の新たな排出ガス規制は、2025年11月1日以降に生産されるモデルに限って適用。2025年10月31日以前に生産された50ccは、適用外となるのがポイント。

戦後まもなく登場した通称“バタバタ”と呼ばれた補助エンジン付きの自転車オートバイ。1958年に誕生した初期型スーパーカブ「C100」などのOHVエンジン搭載車。1990年代に登場したメーカー自主規制7.2馬力フルパワーの2ストエンジン搭載車であっても、「道路運送車両の保安基準」を満たしてみれば問題なし。

なお「道路運送車両の保安基準」を満たしていない車両（一部の旧車やカスタム車など）は、たとえ現行車であっても“整備不良”の対象となり、検挙される可能性が高いので要注意。

道路運送車両の保安基準（国土交通省）　https://www.mlit.go.jp/jidosha/jidosha_fr7_000092.html