80スープラデビュー直後に新車購入!
400mを10秒台で駆け抜けるドラッグ仕様!
90年代国産スポーツを代表するモデルといえば、JZA80スープラはその筆頭と呼んで差し支えないだろう。最強の呼び声高い2JZ-GTEを搭載し、登場当時から現在に至るまでチューニングシーンの最前線を走り続けてきた。
そんなスープラをデビューと同時に新車で購入し、今もなおストリート&ドラッグレースで走りを楽しみ続けているのがオーナーの本瀬さんだ。

「23歳まではずっとバイクで走っていたんですが、卒業を機に初めてのターボ車として購入したのがこのスープラです。当初はブーストアップ仕様で、地元のストリートゼロヨンで遊ぶ程度でしたが、5年ほど前にエンジンのオーバーホールと同時にタービン交換を行ったんです。その頃から本格的にドラッグレースを走ってみたいと思うようになりました」。


5年前のオーバーホール時には、エンジン内部を強化しつつタービンをHKSのGTIII-4Rへと変更。制御はF-CON Vプロによるセッティングで、レース時にはドラガスを使用している。ストリートでもツーリングなどを楽しむため、通常はハイオク仕様にセッティングを切り替えているという。
安全マージンを確保するため、ブースト圧は1.6キロに留めているが、まだ上を狙えるキャパシティは十分残されている。乗りやすさを重視しつつ、今後はタービンをワンサイズアップする計画だ。

完全なドラッグ仕様ではなく、ツーリングも快適にこなすことを意識してエアコンやオーディオといった快適装備は残されている。

シートは左右ともにレカロSR4をベースに、白黒レザーで張り替えて装着。インテリアに上品なアクセントを加えている。

スタイリングは純正バンパーにリップスポイラーを組み合わせた正統派をキープ。フロント開口部には大型インタークーラーをセットし、排熱を考慮したボンネットも採用。リヤバンパーは純正をベースにディフューザーを追加している。

マフラーはドラッグレース時にはサイド出し仕様、ストリートでは柿本改の砲弾型を使用する。

ブースト1.6キロ時の最高出力は約670ps。ベストタイムは常に11秒台前半をキープしており、さらなる10秒台を目標にセッティングを煮詰めた結果、ついに10.912秒を記録。念願の10秒台へと突入した。ただし、このときはオープン11クラスへの参戦中だったため、規定タイムを超えてしまいファール扱いとなり、惜しくも優勝を逃したという。
「目標タイムをクリアできたので、今シーズンはオープン11クラスのシリーズチャンピオンを狙います。来シーズンはタービンをひと回り大きくして、オープン10クラスで戦いたいと思っています」

納車から32年が経過した今も、進化を止めることなく走り続ける本瀬さんのスープラ。ここまで遊び尽くしてもなお飽きのこない存在…それこそが、JZA80スープラが“最高峰のチューンドベース”と呼ばれるゆえんなのだ。
●取材協力:TMワークス 石川県小松市長崎町1-101 TEL:0761-58-1038
【関連リンク】
TMワークス
https://tm-works.win/

