世界名に統一してボディ拡大 後席の居住性はクラス最大級

大きな変貌を遂げた新世代MINIの中でも、最も大きく変わったのが、最初に登場した「カントリーマン」だ。

エクステリア

BMW製第四世代MINIに属する新型カントリーマンはモダンさが際立つシンプルな面構成とエッジの立ったディテールが特徴的。上部のみアウターパネルがあるCピラーも目を惹く。最小回転半径は5.5m。

日本では「クロスオーバー」と呼んでいた〝大きなMINI〞の後継となり、モデルチェンジを機に世界名に改称するとともに、サイズも大きいことをアピールしているとおり、従来型のクロスオーバーに対して130㎜長く、25㎜幅広く、65㎜も高くなった。

インストルメントパネル

センターディスプレイは全面に表示可能な直径240㎜の有機EL式となり、メーターも兼ねたものに。電動パーキングブレーキ、シフト、エンジン始動、オーディオなどの各スイッチはその下に集約され、直感的に扱いやすくなった。

外装の雰囲気もガラリと変わった。大きな円形の有機ELセンターディスプレイにさまざまな機能が盛り込まれているほか、その下側にトグルスイッチが設けられてセンターまわりがスッキリとした。最大7パターンの音と光の演出により、車内の雰囲気を変えられるようにした「MINI エクスペリエンス・モード」を楽しむこともできる。

居住性

車内はかなり広い。後席はコンパクトSUVの中で最大級の広さで、リヤシートは左右分割して前後スライドもできる。荷室も広く、フロアボードの下にも収納を用意する。性能を差別化したガソリンにディーゼルや電気と、パワートレインが多彩に選べるのも特徴だ。ボディサイズが大きくなっても、太いステアリングを操ってこれまでにも増して意のままの走りを楽しめる。

うれしい装備

エアコンの操作系は円形センターディスプレイの下側に集約されているが、直感的に判別しやすいインターフェイスで操作性は良好。
BEVモデル以外には後席の前後スライド&背もたれリクライニング調節機構が標準装備。広々とリラックスした姿勢で後席に座ることができる。
「JCW」に標準、他グレードにオプションのharman/kardon製HiFiラウド・スピーカー・システムは、上質なサウンドを楽しめる。
月間販売台数      NO DATA
現行型発表    23年11月( 「E」系追加 24年3月)
WLTCモード燃費  17.4 ㎞/ℓ ※「D」

ラゲッジルーム

MINIとしてのこだわりとファンへの心くばりから、ゴーカートモードにするともともと俊敏なハンドリングがさらにクイックになる。伝統を受け継いでMINIとしての期待に応えながら、多くの新たな価値を身につけた、要注目の一台だ。

※本稿は、モーターファン別冊 ニューモデル速報 統括シリーズ Vol.167「2025-2026年 国産&輸入SUVのすべて」の再構成です。

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