ロボティクス事業の競争力強化のための戦略の一環

TOYO社は単軸アクチュエータなどの製造・販売を主力事業とする産業機器メーカーで、近年は世界的な半導体関連・スマートフォン関連の需要伸長や工場の全般的な自動化・省力化ニーズの高まりを背景に成長している。ヤマハ発動機は、2019年3月に実施したTOYO社への出資を契機に、同社より、モータレス単軸アクチュエータなどの産業用ロボットの一部製品のOEM供給を受けるなど、同社と良好な関係を築いている。

今回のTOYO社との合弁会社設立は、ヤマハ発動機ロボティクス事業の競争力強化のための戦略の一環となる。ヤマハ発動機は、この新会社に産業用ロボットの一部モデルの生産を移管することで、受注から発送までのリードタイムを大幅に短縮するとともに、さらなる製品ラインアップの拡大を目指す。