俊敏な操舵に柔軟な乗り心地 iX2NO走りと静粛性は特筆

2023年に発売となった2代目X2。同じFFベースのアーキテクチャーによるSUVのX1に対してX2はクーペスタイルとなる。

エクステリア

なだらかに下降するルーフライン、寝かされたリヤガラスがクーペクロスオーバーらしさを醸し出している。2分割式の横長リヤコンビランプも個性的。「iX2」は、19インチアルミホイールを標準装備。最小回転半径は5.6m。

初代はルーフラインなどがそれほどクーペらしくなかったが、2代目では全長およびリヤオーバーハングを伸ばしたこと、そして全高を高めたことで、X4などと同様に立派なクーペスタイルとなった。

インストルメントパネル

BMWらしく操作部と表示部を運転席側に傾けている。センターコンソールとステアリングに操作系を配置し、すっきりした設計も特徴だ。10.25インチのメーターと10.7インチのセンターディスプレイを一体化させ先進性を演出する。

現在の日本のラインナップは204PSの2.0ℓガソリンターボを搭載する「xDrive20i」と317PSの2.0ℓガソリンターボを搭載する「M35i xDrive」、それにBEVの「xDrive30」の3種類で、ディーゼル搭載モデルは用意されていない。

居住性

BMWらしいスポーティなハンドリングを備えているが、乗り心地が洗練されているのがX2の特徴。X1はスポーティさを強調していてやや硬さや粗さがあるのだが、X2は動きがスムーズなのだ。タイヤが19インチか20インチと比較的に大きいので、低速域で硬さを感じることもあるが少し速度が上がればしなやかになっていく。iX2は車両重量の重さが動きをゆったりとさせて乗り心地は良い方向になっている。

うれしい装備

月間販売台数     NO DATA
現行型発表      23年10月
WLTCモード燃費    12.8 ㎞/ℓ ※「xDrive20i M Sport」

ラゲッジルーム

動力性能は204PSでも十分に速く、317PSはスポーツカー並みだ。どちらもドライバビリティが良好なので、どんな場面でも運転しやすい。iX2はさらに磨きが掛かっている上に圧倒的に静かだ。日本の都市部で使いやすいサイズながらスタイリッシュでスポーティなX2。先代以上に注目のモデルだ。

※本稿は、モーターファン別冊 ニューモデル速報 統括シリーズ Vol.167「2025-2026年 国産&輸入SUVのすべて」の再構成です。

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