独自路線へのとまどいはあれど・・・

BMW Z4 次期型 予想CG

ロードスターの生産終了が迫る中、将来的な復活の可能性が示唆されているものの、エンジン、電気系統、そしてBMWのスポーツカーの伝統について大きな疑問が浮上している。

BMW Z4

最新情報では、幹部がノイエクラッセZ4ロードスターの実現可能性を示唆しているが、まだ確定ではないようだ。
ポルシェの次期718における苦戦が、スポーツEVの需要低迷を露呈しているからだ。

BMW Z4の終焉は間近に迫っており、来年の生産終了とともに、BMWブランドを代表するスポーツカーの一つが姿を消すことになる。
Z4は、これまで販売台数こそ多くなかったものの、週末の楽しみと日常の使い勝手を兼ね備えたスタイリッシュな2シーターを求めるユーザー層から、確固たる支持を得てきたのは事実だ。

生産終了後の展開は不透明だ。
BMWは次世代Z4の生産開始時期についてまだ明言していないが、最近のインタビューで幹部の一人は、ノイエクラッセ時代にスポーツカー開発の余地はまだあると示唆している。

BMW開発担当取締役のヨアヒム・ポスト氏は、オーストラリアのDrive誌のインタビューで、ノイエクラッセ・プラットフォームがスポーツカー開発に対応できるかどうか直接質問され、同氏は「実現可能だ」と答えたようで、期待は持てそうだ。

現行Z4は、トヨタとの提携から生まれたが、ノイエクラッセ・プラットフォームはBMWが単独で開発を進める可能性を秘めている。
その可能性について問われると、ポスト氏は具体的な言及を避け、同社のモジュラー開発アプローチを強調したという。

やはり最大のポイントは、コンパクトスポーツカーの電動化というところだ。
Z4が電動化されて復活するなら、どのパワートレインがより理にかなっているのだろうか?
既存のバッテリーパックとモーターを搭載するのが最もシンプルな選択肢だが、スポーツカーに特化しているポルシェでさえ、718ケイマン/ボクスター次期型EVの開発で実感したように、コンパクト電動スポーツカーの開発は困難であり、需要は低いこともわかっている。

この現実を踏まえると、内燃機関がより安全な出発点で、後に電動化を視野に入れるのが妥当かもしれない。
しかし、問題は明らかで、少量生産のロードスターに多額の資金を投入することは、決して魅力的なビジネスケースとは言えない。
だからこそ、トヨタとの提携が生まれたのだ。

先代では血をわけたトヨタ「スープラ」とBMW「Z4」だが、次期型で別の道を歩むことになりそうだ。