未来のモビリティ社会に向けて多様化する人々のニーズに応えるため、ソフトウェアによって進化し続けるクルマ、SDV(Software-Defined Vehicle)が主流となり、移動体験は大きく変わっていく。
本展示では、そうした未来のモビリティが、クルマのユーザーや社会にもたらす価値と、それを支えるデンソーの取り組みや技術が紹介される。

4人乗りのシミュレーションカーでは、家族や友人と一緒に「人によりそうモビリティ」が描く未来の移動を体験できる。
また、クルマと社会をつなげ、未来の移動を支える「SDVプラットフォーム」と、それによって実現する未来の移動の姿を、映像と連動した対話型プレゼンテーションで紹介される。

さらに、SDVプラットフォームを開発するエンジニアが、クルマの各機能を制御するECUを集約した統合モビリティコンピューターなどのSDVに関連する技術について、来場者と対話する。
その他、クルマの進化を支える半導体のウエハ製造技術や、高性能半導体の開発に向けた取り組みについても展示される。

体感型シアターでは、映像・特殊効果などを組み合わせ、デンソーのエネルギーマネジメントの取り組みが実現する未来のワンシーンが体感できる。
また、最新の電動化技術である「平置き両面冷却構造の新型インバーター」や、クルマの廃熱を効率的に管理・最適化するなど、電動化技術とサーマル技術を統合したエネルギーマネジメント技術も紹介される。
さらに、電動車の充電制御システム「EVECOM」や電池循環システム、水電解装置 SOECなど、クルマの技術を起点に社会全体のエネルギーや資源をマネジメントする取り組みがプレゼンテーション形式で紹介される。

【注釈】

※SOEC(Solid Oxide Electrolysis Cell / 固体酸化物形水電解装置):セラミック膜を電解質として高温で動作し、水蒸気を電気分解して水素を製造する装置。SOECは電気分解効率が非常に高く(最大で約80%)、他の水電解方式(PEM型やアルカリ型)と比較して電力コストを低減できる特長を持っている。