マルチテレインモニターで確認不可能な場所をドローンで撮影

このプロジェクトは以前から準備が進められており、米連邦航空局(FAA)へ提出書類、降車が危険な場所などで、「見えないものを見る」目的であることがわかった。

ランドクルーザーでオフロードを走行中、急な坂を登りきろうとしていると想像してみるとわかるが、マルチテレインモニターで隠れた障害物を確認することは可能だが、それでも前方の様子はよく見えない。
このような状況は頻繁に起こることはないと思うが、トヨタはハイテクな解決策に取り組んでおり、それは、スポッターとして機能するドローンを飛ばすというものだ。
ロイター通信によると、トヨタはこのアイデアを連邦航空局(FAA)に提出し、「オペレーターは、自身の位置確認や地形把握のための動画撮影のため、樹木限界線より上空でドローンを飛行させる場合がある」と述べている。
一見奇抜なアイデアに聞こえるかもしれませんが、トヨタは車両の周囲と下方を撮影することで、ドライバーが「より安全なルートを計画し、運転操作を向上させる」ことができると指摘している。
トヨタ広報担当者は、ロイター通信に対し、「常に新技術の開発に取り組んでいる」とし、「現時点で発表できる製品計画はない」と述べている。しかし、ドローンシステムが最終的にコンセプトカーに搭載されたとしても驚きではない。
実際、現在では多くのコンセプトカーにドローンが搭載されており、今年の夏には、ルノーがドローン発射用のルーフボックスを搭載したVision 4Rescueコンセプトを発表している。
さらに最近では、Policing Lab が、屋根から展開できるドローンも搭載した自律型 PUG (Police Unmanned Ground Patrol Partner) を公開するなど、近未来では、車とドローンは密接な関係を気づいていく可能性を秘めているといって良いだろう。
トヨタは、現時点では量産計画を発表していないが、JMS2025でコンセプトカーに登場する可能性があるかも知れない。




