運転しやすく安定感は優秀 居住性&積載能力も抜群

かつての欧州メーカーは、重心の高いSUVの開発に慎重だったが、今世紀に入った頃から車種を急速に充実させた。

エクステリア

メルセデス・ベンツの中で最もコンパクトなSUV。ハッチバックのAクラスと基本メカニズムを共用し、クロスオーバーSUVテイストに仕立てたモデル。感覚としては車高を上げたハッチバック。最小回転半径は5.3m。

北米でSUVのニーズが高まり、なおかつ高重心でも必要な走行安定性を得られるようになったからだ。近年では、SUVは床下に駆動用電池を搭載する電気自動車とも親和性が高く、SUVの選択肢はさらに増えている。

インストルメントパネル

10.25インチのディスプレイをふたつ並べた先進的な空間で、ジェットエンジンをイメージさせる丸いエアコン吹き出し口も特徴的だ。シフトセレクターはハンドルの奥にあるレバーで、ウインカーを操作するような感覚で扱う。

そのメルセデス・ベンツで最もコンパクトなSUVがGLAだ。プラットフォームはホイールベースの数値まで含めてAクラスと共通だが、全高は売れ筋グレード同士の比較で180㎜上まわり、外観の存在感は強い。居住性についても、前後席ともに床と座面の間隔が十分に確保されているので、4名で乗車しても快適だ。

居住性

エンジンはすべて直列4気筒で、1.3ℓと2.0ℓのガソリンターボ、2.0ℓのクリーンディーゼルターボがある。ガソリンにはマイルドハイブリッドを用意する。ボディサイズは全長が4.5m以下で、国産SUVではカローラクロスに近い。最小回転半径も5.3mだから、混雑した街中でも取りまわしやすい。欧州車ならではの優れた直進安定性と、運転のしやすさ、さらにコンパクトなサイズながら快適な居住性と積載性も併せもっている。

うれしい装備

オプション設定のガラスルーフは後2枚のガラスで構成。大開口部ながら、フロント側は電動でチルト&スライドできるのがうれしい。
月間販売台数    NO DATA
現行型発表     20年6月(新グレード追加 24年3月)
WLTCモード燃費   16.4 ㎞/ℓ ※「GLA 200 d 4MATIC」

ラゲッジルーム

SUVが人気を高めた背景には、外観のカッコ良さと高い実用性の両立があり、GLAではそれを実感できる。初心者ドライバーからファミリーまで、幅広いユーザーに適するメルセデス・ベンツだ。人気も高く売れ筋車種になっている。

※本稿は、モーターファン別冊 ニューモデル速報 統括シリーズ Vol.167「2025-2026年 国産&輸入SUVのすべて」の再構成です。

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