航続距離などをアップデート 希少な後輪駆動の走りは軽快

2022年に「アウディ電気自動車初のプレミアムコンパクトSUV」として導入されたのが、既存のQ3とQ5の間というポジションのQ4eトロンとそのクーペ・バージョンのQ4eトロン・スポーツバック。

エクステリア

ボディサイドの鋭いキャラクターラインやテールゲートを横切るLEDリヤコンビネーションなどにアウディらしい精巧さを感じる。「Sportback 」系ではルーフラインがいっそう流麗さを増す。最小回転半径は5.4m。

全長4590㎜、全幅1865㎜という両者共通のサイズは日本では必ずしも〝コンパクト〞とは言い難いものの、それでも輸入SUVの中にあっては比較的扱いやすいサイズではあるだろう。24年末から発売されている最新バージョンは、駆動用モーターの性能や航続可能距離がアップデートされたもの。それに伴い、名称も従来型の40eトロンから「45eトロン」へと変更されている。

インストルメントパネル

ドライバー側に僅かに傾けられるナビや、宙に浮いているようなセンターコンソールが先進的な雰囲気をもたらす。MMIナビゲーションプロに備わるARヘッドアップディスプレイは、フロントウインドウ上に簡易的なナビを投影する。

前輪駆動、もしくはそれをベースとした四輪駆動が一般的なアウディ車の中にあって、このモデルは例外的な後輪駆動。実はヨーロッパ市場に向けてはすでに〝クワトロ〞の名で知られる4WD仕様も設定されているので、当然その導入も期待されるところだ。

居住性

静かで滑らかな加速感を筆頭に、ピュアEVならではの走りの特徴は当然備えているものの、速度がある程度高まってロードノイズが増すシーンでは、動力源が電気ということなど意識の中から飛んでしまいそうになるほどに、エンジン車と変わらない自然な走りの感覚を備えていることもQ4eトロンの特徴だ。

うれしい装備

月間販売台数          NO DATA
現行型発表           22年1月( 名称変更および一部改良 24年12月)
一充電走行距離 ※WLTCモード   613㎞  

ラゲッジルーム

自宅に充電環境が用意出来る人にとっては、ことさらに「EVだから」という点を意識させない仕上がりも、むしろメリットと映る一台かも知れない。

※本稿は、モーターファン別冊 ニューモデル速報 統括シリーズ Vol.167「2025-2026年 国産&輸入SUVのすべて」の再構成です。

「2025-2026年 国産&輸入SUVのすべて」モーターファン別冊 統括シリーズVol.167|最強のクルマバイヤーズガイド【モーターファン別冊 ニューモデル速報】公式サイト

モーターファン別冊 統括シリーズ Vol.167「2025-2026年 国産&輸入SUVのすべて」/2025年4月18日発売。

http://motorfan-newmodel.com/integration/167/