ディーゼル4WD車を新設定 乗り心地や動力性能も好印象

アウディのQシリーズ中、最もコンパクトなモデルがこのQ2だ。標準車のオーバーオールは全長4200㎜、全幅1795㎜、全高1530㎜。

エクステリア

車体サイズは全長4200㎜と「ヤリスクロス」と同等。その割に車体が大きく感じられるのは全高が1530㎜に抑えられている視覚的効果からだろう。一般的な機械式駐車場に入庫できるのもメリットだ。最小回転半径は5.1m。

ボディサイズだけで比較すると、フォルクスワーゲンのTロックとTクロスの中間にあり、全高は1530㎜だから諸元上は50〜60㎜低いが、これはQ2がルーフレール非装着だからだろう。

インストルメントパネル

さっぱりとしたデザインでカジュアルな印象。ジェットエンジンをイメージさせる丸型のエアコン吹き出し口も特徴的だ。ナビ画面や空調操作パネルなどセンター部分はドライバー側に傾けて、操作性&視認性を高めている。

日本市場へのお目見えは2017年4月で、以降21年のフェイスリフトを経て、22年には2.0ℓディーゼルターボや高性能版でQ2と同じカタログに載る「SQ2」が登場。さらに24年3月には、全モデルに12.3インチディスプレイのアウディバーチャルコクピットの装備、8.8インチのタッチスクリーンを採用。同年12月には、アウディでは最もコンパクトなクワトロとして「35 TDI クワトロ」を新設定。

居住性

現状では、このTDI クワトロの2グレードと1.5ℓガソリンターボ搭載の「35TFSI」の2グレード(と「SQ2」)が揃う。試乗した「35TFSI advanced」では、走らせてみるとアウディらしいスムースで上質感のある乗り味が実感できた。張りのあるファブリックのシートは往年のアウディを思い出させるほどで、ストロークのあるサスペンションと相まって乗り心地には懐の深さも感じられる。

うれしい装備

ラゲッジルームの床は上下可変式。上段にセットすれば後席を倒した際の床面がフラットになり、広い床下収納スペースも活用できる。
月間販売台数    NO DATA
現行型発表     17年4月( 一部改良&新グレード追加 24年12月)
WLTCモード燃費   16.9㎞/ℓ ※「35 TDI」系

ラゲッジルーム

1.5ℓのガソリンターボ(150PS/250Nm)と7速Sトロニックによる動力性能は快活で静粛性も高い。空調関係をはじめとした物理スイッチは使いやすい。

※本稿は、モーターファン別冊 ニューモデル速報 統括シリーズ Vol.167「2025-2026年 国産&輸入SUVのすべて」の再構成です。

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