ルノー仲間のニューフェイス

テクトンは、ルノーやダチアのSUVと共通のCMF-Bベースに開発、インド日産の『One Car, One World』戦略の一環として、ルノーグループとの協業のもと、チェンナイにあるRNAIPL工場で生産され、インド市場での販売に加え、同国より輸出する予定だ。

この新型SUVは、まずインドで発売され、その後、他のグローバル市場にも展開される。
基本的に最新のダチア・ダスターのリバッジ版であり、インドでもルノーのバッジで販売される予定となっている。
「テクトン」という名前は、ギリシャ語で「職人」または「建築者」を意味する言葉に由来している。
2024年3月に発表されたティーザーでは、日産のフラッグシップモデル、パトロールから強いインスピレーションを得たスタイリングが明らかになった。
構造の多くはダスターを彷彿とさせるが、テクトンのシャープなディテールがラインナップの中での差別化を図っている。
フロントエンドでは、C字型のLEDヘッドライトとグリルのクロームインサートを備えた日産独自のデザインが目を引く。
ダスターと同じ彫刻的なボンネットも見られるが、「TEKTON」の文字が入っている。
また、頑丈なフロントバンパーにはインテーク周辺にアルミスタイルのインサートが備わり、リアにもこのデザインが反映されている。
さらに、新設計のサイドギルと新しいアルミホイールを追加したほか、リアエンドには、パトロール/アルマダスタイルのLEDグラフィックがあしらわれたLEDテールライトが、NISSANエンブレムと繋がっている。
正確なボディサイズは発表されていないが、おそらく、テクトンの全長はダチアの4,343mm(171インチ)に非常に近いはずだ。
内部は、ボディ同色のトリムと光沢のある黒とメタルのアクセントを組み合わせたダッシュボードを備装備する。
デジタルコックピットは公開されていないが、テクトンは「先進技術」と「プレミアムなインテリア」を備え、「セグメントを破壊」するクルマになると約束している。
コンパクトSUVセグメントは、今後さらに注目を集めるとみられるが、グローバル展開を目指すテクトンは、日産復活の意外な切り札となる可能性を秘めているかも知れない。



